新型コロナ感染拡大”第5波”はピークアウトしたか

ここ一週間ほどは完全に昼夜がひっくり返った生活をしているため、このブログにしてもTwitterにしても更新頻度が落ちてしまっている。とはいえ、もうぱちんこ業界発信者としては半分引退したような身であり、おそらくはあと3年から5年経たないと”表”の方で旺盛に発信することはないと思うのだが、それは自社の事情や社内的な立場・業務量・業務内容に大きく関わることであるからここでは詳述しないでおく。

Twitterのような場でも発信を控えている理由としては、先日やはり業界内発信者で親交をもっている安達夕氏と面会する機会があり「自分の発信が巡り巡ってか直接的にか日頃から交流している方々や組織・団体の迷惑にならないようになどと考えると、以前のような頻度やスピード感、スタンスでの発信はどうも憚られる」などと話していたが、これはまさに私においても同じであるからだ。

発信に際してはずっと、事実に基いて、ホール事情に関しては当事者として、業界の大局に関わることは時に演繹的に或いは帰納的にとその都度アプローチを使い分けて説明的な記述を心掛けて来たつもりであるが、2015年10月にブログ開設してから長く発信を続けてこられたのは業界内で許容され読者諸賢から支えられてのことであるから、このような雑記の中ではあるが改めて感謝したい。

さて、そうした変則的な時間帯の住人になっている私は先日の深夜、自宅近くの大通り沿いにあるファミリーマートに向かうべく軽装で外出した。調べ物と社内資料作成の息抜きとして、雑誌でも購入して湯船につかりながらのんびり読もうかと思ったからだ。

角を曲がったあたりで、いつもの深夜の雰囲気とは大きく異なっていることに気付く。普段なら煌々と明かりが灯り人の出入りがあるコンビニの辺りが暗いのだ。店頭には何も掲示されていないので、どうやら臨時休業だろうと思われたが、平時とコロナ禍では受け止め方が違って来る。スタッフか納品業者に、陽性者が出たのではないかと。

その翌週、ちょうど同じ日曜から月曜に日が変わる時間帯にまた来店を試みたが、やはり何の掲示物もない状態で店は閉まっていた。となるとシフトを埋める人員が欠けているのか、或いは日曜の夜は来客数不足でフルタイム営業しても仕方がないから短縮営業になっているのか、などと考えたが、生活の様々な場面で何かいつもとは違うことがあると即座にコロナと結びつけてしまうあたりに社会状況や世相の不安定さを実感した次第である。

新型コロナ事情については、一体いつまで最警戒態勢をとり続け経済活動を抑制するのかについても改めて議論が高まっており、最重視する数値が死亡者数なのか重症者数なのか、どの程度の数値までなら社会として許容されるのか、といったことは専門家の中でも見解が異なっている。

また現時点で唯一有効な対処法としてのワクチンについては、ワクチン接種の進捗と変異株のせめぎ合いの渦中にある。ワクチン接種者は体内に免疫細胞が記憶されているため、仮に感染してしまったとしても抗体が作られるまでの期間は未接種者との比較上大幅に短縮される。

こうした理由により、接種者は重症化しにくい、ということになるが、複数株へと変異が展開しているウイルスにも抗体の高い反応性が期待できるのかということについては、ベータ株に対してmRNAワクチン(国内使用品ではモデルナ製とファイザー製)では2割減で、アデノウイルスベクターワクチン(同、アストラゼネカ製)では前者よりも大きく低下するとされていた。

これは、目下の蔓延の元凶になっているデルタ株ならびに最近になって拡がりをみせる可能性が取り沙汰されているラムダ株に対してだとベータ株に対してよりは効果が落ちないとされているため、日本国内における当座の最善策としては「体質的に無理がある者以外は、モデルナ・ファイザー製ワクチンを2回接種する」ということになるだろうか。

8月に入ったあたりから、どうやら3回目の接種がより有効であるという説も出て来ている中で、ようやく国産ワクチンの開発も進展して来たようだ。

先んじて社名があがって来ていたのは塩野義製薬で、従来型の技術である遺伝子組み換えタンパクワクチンを早ければ年内に6千万人分量産する計画で治験を進めており、これには日本政府も370億円の助成金を与えて国内最初のワクチンになるだろうという予見と共に大きな期待を寄せている。その他にも、B型肝炎ワクチンや新生児・小児用ワクチンで知られるKMバイオロジクスは不活性化ワクチンを、TVCMなどでもお馴染みの第一三共はmRNAワクチンの開発を、それぞれ治験・臨床試験段階まで進めていると報じられている。

こうした動きは、いかに重症化を防ぐためとはいえ新規に採用された手法で急造された海外製ワクチンはなんだか怖いし副反応も強かったのでそれをもう一度接種するのは気が乗らない、という者に対して、既に慣れ親しんでいるインフルエンザワクチンと同じ製法に基づきまた接種後の副反応についても長い歴史の上に立脚した多くの情報が蓄積されているという意味で、「安心感」と「選択肢」の二つを同時に与えることになるだろう。

また、重症化の予防だけでなく治療の領域においても、海外・国内共に進展が見られるようである。主立ったところだけ挙げればメルク、ファイザー、塩野義製薬などがあり、メルクに関してはリッジバック・バイオセラピューティクスと共同開発している軽症者向けの抗ウイルス薬の治験を十数カ国で行っており、6月時点での発表では早ければこの9月中にも有効性についての結果が出るだろうとのことであった。

ファイザー・塩野義もそうだが、これらは飲み薬(経口治療薬)のかたちで供給されることになっており、目下行われている治験の通りなら1日2回・5日間服用することで効果を発揮するとの報道であるから、感染者の現場対応の初期段階において実効力を発揮することが期待される。



さて、そうした状況で我々ぱちんこ業界の現況はどうだろうか。さすがにバックヤードでの感染者・濃厚接触者はあちらこちらで発生しているようだが、営業に直接的に関わるところで大規模クラスターが発生し多くのユーザーも巻き込んで問題視されるようになったという事例は出て来ていない。これにはホール側の対策意識が保たれユーザーもそれに積極的に協力しているからに他ならないだろうが、まずは今夏の感染拡大が完全にピークアウトするまでは一切気を緩めることなく対策と予防に留意されたい。

ワクチン接種については、メーカー・ホール共に職域接種の実施や、接種会場としてホールならびに駐車場を無償提供するなどの動きが各地で展開されている。既報のものだけでも、平和、アバンス(屋号「フリーダム」)、玉屋(屋号「玉屋」)、成通グループ(屋号「ハリウッド」)、都遊協・フィールズ合同による取り組みなどが挙げられるだろうか。

直近のものとしては、茨城県遊協が水戸市内にて本日13(月)から19(日)までの一週間の日程で、12歳以上で茨城県在住または通勤通学している者を対象に職域接種を実施している最中である。こちらでは、当日の予約であっても本人確認できるもの(免許証、マイナンバーカード、健康保険証、在留カードなど)があれば接種可能になっているため、当地で接種をお考えの方はこの機会に是非ご利用されたい。

Twitterのタイムライン上では、ワクチン接種したユーザーが「俺のモデルナアームを見よ、中段チェリー降臨!」などと発信しているのをよく見掛けるようになった。

時折「不謹慎」という声も上がるものの、ぱちんこ業界は業界人もユーザーも遊技に関わる多くの者がいつでもなるべく明るく・楽しくあろうと努めているのが伝わって来るから、私自身もそういった発信に触れて前向きな気持ちで業務にあたることが出来ていると述べて本稿を了とする。

楽太郎

Posted by 楽太郎