耳を守護らねば⑤-ノイズキャンセリングイヤホンに関して【後編】

寄稿文

皆さま こんにちは。ユーザーのゴンザレスです。

世の中いろいろと急な展開になってきましたが、それでも飯は食わなきゃならんし、そのためには稼がなきゃいかんし、安全に配慮しながら小さい日常や趣味を維持したいところ。

おまけにパチンコ屋の騒音も日常のまま。将来の健康の為にも前回の寄稿文の続きを書かせていただきます。

はじめに

 前回の寄稿文を軽くまとめると、

・ノイズキャンセリング(NC)にはアクティブ(ANC)とパッシブ(PNC)があり、ANCは低音の騒音対策に非常に効果的で、PNCは主に高音対策として使われる

・ただし、NCを評価するための広く一般的に使われている評価基準がない。電子情報技術産業協会(JEITA)の規格はあるようだが、それを明示しているのはごく一部の上級モデルのみ

といったところになるかと思います。そして前回からの続きが今回の寄稿文となります。

ホールの騒音は工場の騒音(※個人の感想です)

一般的なNCイヤホンの想定している騒音は日常の騒音であり、うるさい所では航空機や電車の客室内レベルの騒音になります。

※ちなみに、JEITAノイズキャンセリング規格の騒音試験も航空機や電車の客室を想定した試験があるとのこと。

そして、以前の寄稿文でも書きましたが、ホールの騒音はその音圧レベルの高さもさることながら、強い換気能力を維持するための機械音やら大量の金属球(パチンコ玉)がぶつかり合う騒音やら騒音の種類が多く、まるでちょっとした金属加工工場。

で、そういう金属加工工場みたいな非日常な場所であるホールでNCイヤホンはどこまで耐えきれるのか、それが分かりません。  

うるさい換気の音には絶大な効果があります。普段は気にしてない方も多いですが、パチンコ屋に限らず換気関係は結構な音をしているのが、ANCを使うだけでスッと消えます。

しかしその他の騒音が厄介です。

特に、ユーザーの目の前でぶつかり合う金属球(パチンコ玉)と金属釘の音はどうなのか。

連チャンした時に大量に出るパチンコ玉の騒音に、どこまで耐えられるのか。最近は「速すぎて出っぱなし」な遊技台も増えていることですし。

普通の使い方でも発生するノイズは増えると思うが、高負荷に対して回路やマイクが騒音に何処まで耐えきれるのか?

耐えられるとしたら、どの機種なら耐えられるのか?

耐えた時には、実際に何dBほど軽減されるのか?

さっぱり分からず保証もできないので、やっぱり防音保護具としてはオススメできません。そもそも防音保護具でないから仕方ないのですが。

そこで原点にかえりまして、「そもそも何故ノイズキャンセリング機能があるのか」について考えてみます。

イヤホンの役割は『音を聞く』

本来ノイズキャンセリングに期待されている効果は「周辺の音を減らすことでイヤホンそのものの音を下げること」です。言い換えるなら「周辺の音に負けないようにイヤホンを大音量にすることを未然に防ぐこと」です。

これを説明するには「イヤホン(ヘッドホン)難聴」について説明しなきゃなりませんが、簡単に説明すると「イヤホンの音を大音量にして聞き続けても難聴になる」です。やっていることは騒音性難聴の原因と大して変わりません。

※騒音職場と異なり、小さいお子様にも身近な問題であり、そのため世界的にも問題視されています。気になる方はググってください。

その「イヤホン難聴」を防ぐにはイヤホン音量を下げるのがベターであり(ベストはイヤホンを使わないこと)、その補助機能として周辺の音(環境音・環境騒音)を減らすためにノイズキャンセリング機能があります。

そのため「ノイズキャンセリングがあったとしても、非常にうるさいホールでイヤホンを使って音を聞く行為そのものがナンセンス」というのが私の結論となります。

元も子も無いとは思いますが、寄稿文のテーマが「耳を守護らねば」ですので仕方ねえ(笑)

まとめ

以上のことから、NCイヤホンのホールでの使用については、

・騒音軽減のための遮音性能に関して具体的な数値を示すことが出来ず、広く普及した規格も無く個々のNCイヤホンを評価できないため『賛成しにくい』

・使用するにしてもノイズキャンセリング機能のみを使用して音楽を聞かないという『条件付き賛成』

というのが私の考えとなります。

そうなってくると「遮音性能も保証できないし音楽も聞かない方が良いなら、NCイヤホンを使うメリットがあるのか?」となります。

一個100円程度で買えるNNR33dBの耳栓の方が遮音性能は保証されていますので、あえてパチンコ屋でNCイヤホンを使用する理由が私にはありません。

しいて言えば、外音取り込み機能を有するNCイヤホンであれば周辺の声を聞ける点でメリットがありそうです。

しかし、それなら取り外しが比較的容易なイヤープラグ型耳栓や3M社のプッシュインス耳栓、あるいは3万円とお高めですが「騒音を消すが人の声は聞きとれる」「しかも遮音性能も明記されている」3M社のPELTOR騒音制御型耳栓なんかの方がマシかもしれません。

おわりに

ここまで色々と書いてきましたが、これらはあくまで私の個人の感想です。

あるいは最上級モデルのNCイヤホンであれば完全無音を実現していて、パチンコ屋でも無音状態を可能にし、音楽を小音量で再生できるのかもしれません。ただし「高音のANCは難しい」という限界はありますが。

ですが「イヤホンは音を聞くもの」という大前提を考えると、メーカーの努力はNC機能の改善よりも音の再生を優先すると考えられるので、はたしてどこまで充実されるのか、少し疑問に感じます。商品の性能をはかる客観的で公正で明確な基準がない以上、あとは個人の判断にお任せするしかありません。

また、想定外の高負荷は製品寿命を短くする恐れがあるため「数万円する高価な最上級モデルを、パチンコ屋で製品寿命を短くする覚悟で使うのはどうなのかなあ」ともケチな私は思います(笑) 

ただし、NCイヤホンをパチンコ屋で使うことが無駄とは言えません。遮音性能はそれなりにあるからです。

参考として「キングジム デジタル耳せん」の例を挙げさせていただきます。これはNCイヤホンのNC機能のみを採用した電子耳栓で、キングジムの独自測定法で最大-20dB程度の遮音性能があるそうです。「独自」だの「最大」というのが困りますが。

このことから普及品のNCイヤホンも同程度の遮音性があると考えることができますので、耳になにも付けないよりはマシかと思います。

その際は聴力保護を第一の目標とするならば  ①やはり音楽は鳴らさない ②イヤーピースのサイズや素材を考える といった工夫が必要かと思います。今は100円ショップでも遮音性が比較的高いウレタン製イヤーピースを販売していますので、ぜひご検討ください。

というわけで今回はここで締めさせていただきます。次回も耳で書きたいですが、寄り道をしたい気分でもあります。

では次回(´・ω・`)

寄稿者紹介

加藤ゴンザレス氏

<プロフィール>

楽太郎ブログの最初期からの読者。

おもに会社帰りに打ってる養分リーマン。

パチンコばかり打ってます。 

「細く長くパチンコと付き合う」感じで遊んでます。

Twitter:@gonzalezes2544