お客さんは実験台か?突貫工事的な新台入替の悲劇

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

今回は入れ替え作業の話だ。

結論から言うと、入れ替え作業は店休してやってくれ!って事だ。

(その分利益が減るじゃないかとか、そんな話は丸っと無視させてもらう。)

理由は、一部のお店の新装開店の釘の酷さや。

何の根拠か知らんけど、とにかく締める事しか知らん釘。

「釘はめいっぱい締めたんですけど利益とれませんでしたぁぁぁぁ」って言い訳する為の釘。

見た目で「出す気ありません」と宣言しているような釘。

夜間の突貫工事的な調整のせいで、行き当たり場当たりの調整の横行。

結果的に、どんなデータになるかは営業してみなきゃ分からない出たとこ勝負。

お客さんに楽しんでもらおうとか、出玉の速度とか特徴を知ってもらおうなんて目的も更々無く、お客さんを実験台のモルモット扱いしてる店が多いなと思うわけさ。

とりあえず、大昔の入れ替え作業から昨今の入れ替え作業スタイルを振り返ってみよう。

昭和の頃は店休して入れ替え作業する店が多かった。

台を納品して取り付けて、島の還元機も手入れしたり、玉レールの掃除したり、島内部に散らばったメダルの回収なんかも出来た。

肝心の釘調整だが、この頃は機械屋さん(メーカーとか販社)の方々が応援に来てくれる事もあったし、事前にゲージ表が送られてきた。

まだバラエティも無く、多台数少機種だったため、一台の顔=盤面構成を決めたら、後は淡々と同じようにコピー調整していた。

(羽根モノについては、一台ずつ個性ある顔作りをする拘り派の店長がいた)

試打もしてデータと照らし合わせながら、じっくりと釘構成を決めたものである。

時が流れ平成になると、まだお客さんがいる営業中に撤去機を外し、新台を取り付け、閉店後に釘調整する店だらけになった。

これだと店休しないので利益の損は無い・・・なんて事はなく、深夜残業代が嵩んでた。

また、台の取り付けが終わってから釘調整を始め、朝の開店及び警察検査に間に合わせなきゃいけないという突貫工事になった。

当然、昭和期のようにじっくり顔を造る時間は無い。

メーカーや販社から来るゲージ表から更に釘を締めにかかる。

この頃は等価交換への移行期で、少しでもヘソを開けるために、ベースは元より、アタッカー周りや確変ベースは出来るだけ締めるスタイルが主流になった。

このスタイルは、等価交換を言い訳に「等価なんだから、リターンが大きいんだから回らなくて当然」というスタイルへとすり替わっていった。

この頃から、釘調整が成り行き任せになり、お客さんを試験台にして上がったデータを元に釘調整を連夜繰り返し、一週間くらいは釘が落ち着かない店が増えた。

その後、度々話題にしてるバラエティが登場し、少台数多機種構成が儲かるのが分かると流行っていった。

一台でも一島でも釘構成を作る手間は一緒なので、バラエティなんて始めた奴を殺してやると愚痴る人も出た。

ちょっと要領のいいお店では、開店日の数日前に新台を倉庫に納品し、自前の試験島で調整を済ませ、入れ替え当日の作業は取り付けと動作テストやデータランプ設定くらいで済ませていた。

近年になると、釘調整への検査の厳格化や諸元表・釘チェックシート遵守が警察より強く要請され、夜間の入れ替え作業時には諸元表通りか確認する程度で朝の警察検査をしのぎ、その後に自分たちに都合よく調整するスタイルが増えた。

そして現在。

少台数多機種導入の傾向は変わらず。

利益確保のため、とにかく闇雲に締める事が優先され、諸元表や釘チェックシート全無視が横行。

時間が無い中での調整で、成り行き任せ、行き当たり場当たり。

実際にお客さんが遊技したデータを元に、一番まとも(笑)な台の釘調整具合をコビーして再調整を連日繰り返す。

風車を内側に曲げたり、ハンマーで打ち込んで回転を悪くしたりの鬼畜な調整も散見される。

結果、例えば初日から締め過ぎて回らな過ぎてお客さんを飛ばしてしまう悲劇がちょいちょい見受けられる。

新台を、出るか否かは運だとしても、スタートその他調整はできるだけ万全にして新装開店を迎えるのが礼儀じゃないだろうか。

出来たら新台のポテンシャルなんかを見せつける機会じゃなかろうか。

度々書いているが、パチンコ&パチスロには、体感+目撃+伝聞が次への期待を創る一番の宣伝なのに、今のままだと、出てなかったとか釘が死んでたとかネガティブな印象を自ら植え付け拡散するだけじゃないか。

何の為の新装開店なんじゃろか。

もうパチンコ屋さん全部、月に二回の店休を義務づけたらどないだろ。

そんで、そこを新台入れ替え作業日に使ってはどうだろう。

新台の顔作りも半日以上かけてじっくり出来る。

入れ替え作業以外にも、普段できない島設備メンテナンスなどにも時間が割ける。

釘を開けるにしても締めるにしても、ちゃんと意図のある調整が出来るだろう。

警察検査があるから、釘チェックシート基準の釘構成にせざるをえず、「健全な構成」になる事が期待できる。

(検査後の夜間に改めて死調整されたら元も子もないんだが)

開店初日から回らな過ぎてぶっ飛びー&おったまげーってミスも減るだろう。

少なくとも、来店客は実験台にされずに済む。

いやいや、コロナで客足遠退いてさ、締めなきゃやってられないのよ。

ただでさえ月粗利予算がきついのに、二日も休んでいられないよ。

月粗利きつくて、おちおち釘開けてられないのよ。

間違って玉が出たら怒られるのは俺なんだからさ。

釘チェックシートなんか守ってたら利益出ないって。

こんなに来店客減ってる中で利益ださなきゃいけないんだよ。

マルハ〇だって減収増益じゃん!!

そんな店長さんの心の叫びが聞こえてくる。

分かるよ分かる。

よぉぉぉぉく分かる。

その粗利予算がキツいのは何故?

社長がアホだから?  稼げていた時代の感覚を捨てきれないから?

俺の周りだと、機械購入予算がキツいってみんな言うてる。

そんな事ない?

コロナで稼げないと分かっているのに、結局機械購入予算はコロナ前と同じにしてない?

コロナ前の利益を基準に機械予算組んでない?

機械予算が実態利益の20%を越えてない?

機械代金の為に、機械屋の為に稼ぐ日々になってない?

そんな、リボ払いで借金地獄! みたいな苦しい状況から逃げ出さない?

機械屋とお客さん、どっちが大事?

お客さんは金を持ってきてくれるけど、機械屋は金を持っていくぜ。

(そこを詰めると、俺みたいなコンサルもどきを雇うのも無駄という藪蛇になるんだがな。そこには触れないでくれ)

時代は変わったんだよ。

俺の大好きな初代ガンダムでさ、初期には「戦いは数だよ兄貴!」って言うてたドズル中将がさ、終盤では「現状を考えるんだ。十分な戦力で戦える昔とは違うんだぞ!」って言っちゃうのと同じくらい違うんよ。

ダラダラ書いちゃったけどさ、店休で入れ替え作業してじっくりと釘構成に挑んでもらえないかな、新規開店のあり方を再検討してもらえないかな。

出るか出ないかは時の運だとしても、もうちょいマシな釘で開店して欲しいわ。

来店客をテスターにするのは、もう勘弁してよ。

そんな事をお店の管理者の方々にはお願いしたい。

ではまた、次のネタで会いましょう。

ハイディホー!

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。