バラエティコーナーの功罪

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

一台でもいいから入れて下さいよ~。

いつから、こういう風にメーカーさんや販社さんから言われるようになったろうか。

昭和-平成初期には、遊技機の導入は島単位が当然だった。

看板機種なら二島三島は当たり前。

サブ機種ですら一列導入でもショボく見られ、半列なんて言ったら、あの店は金が無いなんて笑われたもんだ。

その代わり、新台入れ替えは二・三カ月に一度程度の、本当のお祭だった。

しかし、それが新台導入競争が始まり、入れ替えが隔週で当たり前になった頃から様子が変わってきた。

イベント合戦も始まった。

地域によっては、入れ替え時以外はチラシが出せなくなった。

チラシを出すために入れ替えする、なんて本末転倒な現象も置き始めた。

我が道を行く覚悟の無い店から、この入れ替え合戦+イベント合戦+チラシ合戦突入で販管費が膨張し、挙句にパンクして脱落する店が出始めた。

その頃に始めたのが、バラエティコーナーであった。



最初は一島とか二島のもんだった。

他店や遊技機営業マンからはバカにされたが、珍しい機種や、他店が外した機種を一早く後追いで入れるコバンザメ営業などして他店からの客取りに役立つと同時に、大いに利益が出た。

一台しか無くてもチラシが打てるメリットもあった。

また、例えば三台導入して並べた場合、最初に真ん中が埋まると両脇が稼働しなくなるというリスクも、バラ配置なら回避できた。

撤去した機種を一台二台残して、その機種の少ないファンの離脱を防いだ。

導入して欲しい&残して欲しい機種アンケートなんて茶番も出来た。

稼働低いと外れちゃうよ~と煽る事も出来た。

歌パチコーナーとかテーマと特色ある島作りの工夫も出来た。

あまり導入されないマイナー機種を好むマニアックな遊技客の取り込みにも使えた。

その内、看板機種以外は全部バラエティにし、少台数多機種スタイルを始めた時は、そりゃあもう機械屋の反発が凄かった。

島が汚くなる、みっともない、そんな店見た事ないなどボロクソだったが、単にバラエティが広がれば機械が売れなくなるから騒いでいただけ。

そして現代。

バラエティコーナーは当たり前になったが、どうも使い方が旨くないケースを見るようになった。

単に自店の撤去機種を一台二台残すだけになっていたり、店内の導線が弱くお客さんから遠い所謂死に島に配置されたり、さながら産廃処理場や場埋めのような扱いになっている事がある。

更に昨今、バラエティコーナーの問題として、ぱちんこ&パチスロにおける大事な要素である、比較・対抗意識・競争・迷い・見せ玉(魅せ玉)が機能していない事が気になる。

一台しか無いから比較対象が無い。

あっちが出てるから、こっちも出るかも!という期待が無い。

あっちが出てるから、こっちも出してやる!という対抗意識が沸かない。

一台しか無いから、負けた時に「ああ、あっち打っときゃ良かったかな」なんて気持ちの逃げ道が無く、店が悪いという気持ちしか残らない。

こんな悪い面が目立つようになってきた。

バラエティコーナーが生きてる(稼働か利益で貢献出来ている)ならともかく、パッとしないお店の場合は、せめて半列程度を塊で使う方がええかも知れんね。

思い返せば(思い返してばかりだな)、海シリーズもジャグラーシリーズも、ブワァァっと大量に導入して島内で競わせて煽ってお店が育てたんだもんな。

たまに書いてるけど、体感・目撃・伝聞を生かすには、ある程度の台数が要るんだな。

・・・って、なんで、こげな事を書いてるかと言うとね、最近SNSでメーカーさんや販社さんの「一台で良いから買って~」って書き込みがやたら目についてさ、売れないと言うか台数が捌けない原因の一つにバラエティコーナーの存在があるよなぁ悪い事をしたなぁなどと思っちゃったわけですよ。

看板になる機種が出るまでは超少台数多機種構成で誤魔化しながら生き延びるしか無いんだけど、店長さんお気に入りの機種が出たら、激推しの機種が出たら、今一度「多台数のメリットである、比較・対抗意識・競争・迷い・見せ玉(魅せ玉)」にも目を向け、機種構成の際に検討して貰えたら幸いである。

そういえば今朝というか昨深夜、「ニューパル一台でも良いから買って」なんて書き込み見て泣きそうになったわ。

https://twitter.com/KAERU_ENDLESS/status/1362445478135099394?s=20

パチスロ6号機なんて、バラで運用なんて無理だから。

ニューパルって、もうリーチ目機でなく完全告知で別物になってるし、ぱちんこ業界人は過去の栄光がチラついてるのか、過大評価なんだよね。

若い店長さんにとっては二束三文扱いだし、中年の遊技客はキンパルの方が好きって言うし年配客は蛙の目押しが出来んと言うし、ニューパルをビッグネームなんて言うてるのは身内だけや。

山佐には、プラネットもカンフーレディもピカ五郎もある。

魅力的なキャラがたくさんおる。

サイバードラゴンなど音創りも素晴らしい。

どうせ、かつての特徴の再現は今の仕様では無理なのだから、過去の栄光は敢えて忘れて、思いっ切りはっちゃけて遊技機を創り続けてくれ。

三洋の海物語も造り続けたから根付いたんや。

マリンちゃんがぱちんこの覇権を取って三共の夢夢ちゃんがイマイチなのも、造り続けなかったからや。

一気にラインナップ増やして、山佐島をホールに作ってもらって、山佐復活や!

ジャグラー依存体質から抜け出したいホールの受け皿になれるんは、山佐が筆頭なんや(本当か?)。

何も考えずにボーッと打てるAタイプが必要なんや。

頑張れメーカーさん!

頑張れ販社さん!

お店が多台数買いたくなる提案を持ちこむんや。

そして、頑張れホールさん!

少台数多機種もいいが多台数導入のメリットも思い出してくれぃ。

ジャグラー頼みの営業から抜け出して6号機時代の荒波を乗り切るんや!!

ではまた、次のネタで会いましょう。

ハイディホー!

追記))

俺は南国育ち系とかハイビスカス系も好きだ。

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。