昔むかし、ある処に利益を誤魔化しているパチ屋がありましたとさ【計数機不正】

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

パチンコ屋の店長(もしくは偉い人)をやっていると、色んな悪の誘いが来た。

設定漏洩とか打ち子なんてのがクラシックなネタかな。

店を盛り上げるために、なんつって裏物とか不正ハーネスの営業に来る、通称カバン屋さんなんてのもいた。

このカバン屋さん、作業してる姿を見られたくないと言って人払いして、実は何も仕掛けないで帰っていく詐欺師もいた(笑)

また、仕掛けるし、実際に効果はあるんだけど、暫く経ってから「警察にチクられたくなかったら追加で金寄越せ」と脅迫してくる者もいたらしい。

いつの世でも、裏の世界で生きる人間なんざぁ関わり合いにならない方が身の為って事だ。

こういう連中が、結構軽い感じで「小遣い稼ぎしませんかぁ?」と電話してくる。

ちなみに、社内不正を疑っている店長に同様の電話をかけてカマかけたら引っかかってくれた事がある。

勿論、口割らせて懲戒解雇や。

さて、そこでタイトルの昔話の始まりである。

あくまで昔話ね。

今でもあるとかコメント書くなよ。

昔々ある処に、利益を誤魔化そうとする店がありましたとさ。

通称「カット機」って奴で、計数機に取り付けて出玉を誤魔化す優秀な装置があったそうな。

これがまた、本当によく出来た奴でね。

店の設定次第なんだけど、計数機に流す玉数が設定玉数以下では動作せず、設定玉数を超えた玉数について、これまた設定した割合分をカットするそうな。

例えば3000玉で動作し、過剰分2%カットと設定するっしょ?

その状況で10000玉を流すと、3000玉を超えた7000玉について2%カット処理され、3000+6860=9860玉のレシートが出力される。

誤魔化した差額は計数機が記憶してプールし続け、閉店後にコマンドを打ち込むと、プールした分の合計のレシートがペロンと吐き出される。

そのレシートを吐き出す前にデータクリアして景品割数を下げるか、出力して自分の小遣いにして私腹を肥やすかはその店次第だ。

中には浮いた分を社長に上納する店もあったがな(笑)

このカット機が、なんと閉店を決めた店で大活躍したのである。

何せ閉店が決まっているから、恥も外聞も無いし客飛びも気にしないで良いし、店の赤字が膨らんだって気にしないで良いってなもんで、パチスロ全ピン、パチンコは開け気味で出し続けた。

何せカット機が味方である。

出せば出すだけカット分が泡銭になるのだから笑いが止まらない。

閉店するならカット機付けて、最後に一儲けって寸法だ。

そういう恐ろしい時代があったのよ。

くわばらくわばら。

ちなみに、パチスロは手元のメダル一枚単位で把握している遊技客が少なくない事からカット機の話を聞いた事は無い。

またパチンコも、現代では各台計数機になりカットしようがなくなっている。

そして時は流れ令和三年の今、俺の知り合いの、いまだに玉積みしているお店に、「コロナで大変でしょ、割り数を落とせる良い機械ありますよ」「給料減らされてませんか、減らされた分を会社から取返しませんか」「お小遣い稼ぎませんか」という電話が来たとの話を聞いた。

そんな事をすれば立派な横領だし、場合によっては会社が脱税で捕まる。

バレなきゃいいというレベルの話ではないし、遅かれ早かれバレる。

また、下手すりゃカット機を売った奴から脅迫される事もある。

繰り返すが、いつの世でも、裏の世界で生きる人間なんざぁ関わり合いにならない方が身の為って事だ。

くれぐれも、くれぐれも、甘い話には乗らないようにお願いしますね。

ではまた、次のネタで会いましょう。

ハイディホー!!

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。