いま改めて、地元常連客と共に

このところ、通常の本社業務に加えて管理店舗で夜時間帯に3時間ほどホール巡回する機会が増えている。こう言うとさぞかし精力的に駆け回り遊技客相手に忙しい毎日を過ごしているように思うだろうが、都内の店舗はエリアの序列最上位~2番手までの店舗でもなければ20時以降になると集客は振るわず、台数による稼動率だとパチンコスロット合わせて20%程度になってしまう日も多い。

自店でもまさにそのような営業状況であり、箱の上げ下げ、計数対応、トラブル対応などで多忙の毎日というのではなく、役職柄のことで常連客と近況を話し合ったりするような機会が多いというのが実際のところである。昨年春季の第一波時のような緊迫感や不穏な雰囲気までは無いものの、やはり緊急事態宣言下にあることと、都内の新規陽性者数が1,000名水準から落ち着かない現況ではまだまだ”ホールで汗をかく”ということは難しいようだ。

こうした常連客との会話の中で、時折話題になるものがある。

それは、「最近は家族の手前、ゆっくり遊んで帰ることも出来ないけど、打たない日でも会員カード提示で受ける事が出来るサービスを利用したり来店ポイントだけ貯めに来ているのが申し訳ない」というもの。

これに対しては、店側で常備している全会員対象の正規のサービスなのだから、どうぞ遠慮なく利用していただくようにお伝えするのみである。コロナ禍以前はたとえ短時間であってもそれこそ毎日でも遊技していたのが、家族が節制自粛に努める生活で自分だけ従前通り会社帰りにパチンコを打っているというのでは決まりが悪いようで、ほとんどの方は「面白そうな機種がいっぱい入っているから、また前みたいに気軽に寄って遊んで帰りたい」と話す。

このような言葉によって、機種運用レベルを大きくアップダウンさせずなるべくフラットな営業を心掛けるという方針を肯定していただけたということと、新規則機でも打ち気をそそるようなものを多種多様に取り揃えているかどうかという評価基準において、ちっぽけな店舗ながらも合格点をいただけたという喜びが私の中で湧き上がって来る。

客数や稼動が減った中では、自分の取り組みが妥当なのか否か、機種運用において狙った通りの数値になっているのかどうか、結果が出るまでかなりの期間を要したり、そもそも分析自体が困難な事柄も多くある。こういった毎日では、ちょっとした場面で自己肯定感を得ることが出来ているかどうかで、例えばルーティン化している業務のモチベーションを保てるかどうか、新たな挑戦意欲が湧くかどうか、こういったことに違いが出て来るが、そのやる気の切っ掛けをお客さんがくれるというのは本当に有難いことだ。

国家構造上あらゆる仕組みやモノ・人が集中するこの東京においては感染拡大を抑えるのが如何に難しいか生活者レベルで痛感し、サービス業種が溢れる街で利用客が激減した店舗の悲惨な末路をあちらこちらで目にするような気の滅入る毎日で私は、東日本大震災当時に直接的な被害が大きかった宮城・岩手・福島県のホール関係者が業界メディアの取材などに際し「常連客から支えられた」などと語っていたのを度々見掛けたのを思い出している。

いま私自身がまさに同じように思っており、たとえ遊技せず或いは遊技してもごく短時間であっても「寄らせてもらったよ」「また来るからね」と言っていただけて顔を合わせて話が出来ること、会員カードがその”縁”となっていることについて、思いを致す次第である。

楽太郎

Posted by 楽太郎