或る正月の風景-CRエヴァ奇跡の価値はSFで淡々と11万個出したお客さん

十数年前の正月のこと。月末の4日間だったか5日間だったか失念したが、たしかCR新世紀エヴァンゲリオン奇跡の価値はSFの一島(20台規模)で出玉イベントを実施した。期間中は命釘幅14.50mm前後且つワープを通すという風な調整で全台千円28回前後で運用し、台売上5万円水準で18割以上の出方をしたかと思う。

当時の自店では、命釘幅14.75~15.00mmは平時との調整幅が大きすぎて釘が痛むという理由や、いくらしっかり”留め打ち”(調整した釘幅でしっかり固定する目的で、トドメで叩くこと)しても打ち込みが多いと特に命釘の左釘がどうしてもいくらか動いてしまい数値が変わり易いという理由で滅多に使用しなかった。

一番出たのは11万数百個で、駅側の入場口の角から2番目の台で遊技していた専業者だったがそれでも実に淡々と遊技していたので、巡回スタッフからは「相変わらず面白くない奴だ」「あんな奴に持って帰られるのではなく、他のお客さんから出して欲しかった」などと顰蹙を買っていた。

自店の直近年でのパチンコの最高獲得はこの台になり、後に初代CR牙狼XXで11万数千個出て更新されるまではずっと一番だった。当時のフィールズの販売施策上、購入台数によって納品日は1~2週間ほど前後するが、調べてみるとエヴァ奇跡の価値はSFの導入期は2007年1月だったので記憶が確かならこれは2007年1月のことになるだろうか。初代牙狼は2008年11月1週目の導入機種だから、2年以上は自店の出玉No.1を張り続けていたことになる。

それ以後は、CR大シャカRUSHのMAXタイプ機で80連チャンオーバーさせた会社員常連客が10万個超え、CR牙狼金色になれで水商売のキャッチの常連客が11万個台の出方をして肉薄したものの記録更新は成らず、今に至っている。

私が店長をやっている内にこの記録を塗り替える機種・台が出て来るのかどうか。目の当たりにしてみたい気もするし、出るならしっかりとした全体粗利がある日にしてもらわないと困るという気持ちもあるが、最近の機種だと一撃3万個程度の連チャンですぐに引き戻して、という展開に恵まれても10万個には届かない場合が多い。

東日本大震災以前くらいまでは、自店の営業パターンは、月初には粗利主眼で運用し、折り返し地点である15日前後で一旦粗利の内容を精査し、世間的な給料日前でユーザー側がしんどくなる25日の直前期にかけて甘めに運用しそして給料日後はまた粗利主眼で運用する、というような手法をとっていた。土日は例外なく運用レベルを下げて、連休期間などは粗利作り上のボーナスステージと考えてしっかりと取りに行っていた。

冒頭で述べたようなイベントを実施する目的は当月に取り過ぎた機種に対する還元であったり、新機種の場合だと月初から中旬に導入したなら当初は厳しめの運用で機械代作りをしつつ全体粗利に貢献してもらい、2週間ほど経ってからは稼動を意識しながらの運用に切り替えていた。

それが今では、可能な限りフラットな営業を心掛けるように変わり土日に全力で抜きに掛かるようなことはなく、また連休や盆暮れ正月のような期間であっても敢えてマイナス運用することはしなくなった。かといってプラス運用する訳でもないが、地元の常連客にとってはその方が通い易いだろうし十数年前までと比べて遊技に使える金額の水準や考え方も違っているだろうから、これで良いのだと自分で自分を納得させるようにしている。

そうすると、数字の”山場”を作り難い営業になり、また派手に集客することや終日打ち込むお客さんが沢山来店することも無いので、見方によってはエリア内のホールをざっと見渡した中で元気がなくなったように見える店舗なのかも知れない。打ち込まれないから、最高獲得個数が更新される機会もなかなか訪れない。また性能面でそれが可能な機種もごく限られている。

個人的には営業現場目線で最近ファンが増えているという実感がある韋駄天、ハイスクールオブザデッド、絶狼のような”即連機”に記録更新を期待したい。また何より、遊技中のお客さんの「大変なことになってしまった…」という風な表情を久し振りに見てみたい、そのように思う次第である。

楽太郎

Posted by 楽太郎