「雇用の駆け込み寺」の裏で蠢く怪しい奴ら

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

最近、俺が関わるパチンコ屋さんは、新型コロナ不況のおかげで、どっと求職者が増えた。

バイト先の飲食店が潰れた、リストラされた、派遣切りにあった、もう悲惨である。

そんな光景を見て、ふと思い出しのが、パチンコ屋が「雇用の駆け込み寺」と言われていた昭和の頃の話だ。

色んな職なしや訳アリが職を求めて来ていたな。

パチンコ屋の店員と言えば、パンチパーマのチンピラだらけ。

店員というよりも用心棒に近かった。

中国人の店員も多かった。

紙袋1つ持って「寮に入れてくれ、雇ってくれ」ってのもいた。

流れものの夫婦もいた。

当然、履歴書なんて写真すら貼ってないし嘘だらけなのもいた。

事件も沢山あった。

ある日、いなくなる。

ある日、警察が捕まえに来る(笑)

ある日、借金取りが浚いに来る。

ある日、金庫の金が無くなる。

そんなのも、まれにはある。

ちなみに俺はパチンコ屋の前は金融屋だったので、怪しい奴は元の仲間に売って金にしてたな。

人間ってのは職場をコロコロ替える時、同じ馴染んだ仕事を選ぶ傾向が強い。

まだネットの無い時代、遠くへ逃げてもアテの無い者が手っ取り早く仕事を探すには、またパチンコ屋へ戻る確率が高くなる、というのは金融屋時代の教訓。

そういう奴が自店へ舞い込んでくるなんて事もある。

雇った男が遊技通信の尋ね人に載ってて、確認したら田舎のパチンコ屋で金盗んでた(笑)

たしか10万円で居場所教えたら、翌朝お迎えが来て、ワンボックスカーに放り込まれて運搬されてったわ。

金を出さないと言ったら、男から金貰って逃がそうと思ってた。

「〇〇〇って探してたよね。居場所知りたい?」って言うと、身柄確保してナンボって値段がつく。

もう扱いは賞金首やで(笑)

ほかにも、裏ROM付ける為に、その手引き要員として先にバイトとして潜り込んでいるというパターンもあった。

潜り込んだバイトが裏ハーネスを夜間清掃の際に仕込んでた事もあった。

従業員とはいえども、信用できないし気の抜けない時代だったな。

雇用の駆け込み寺と言えば聞こえは良いが、かつてのパチンコ屋さんは劣悪な就業環境が多く、また、社会的地位も激低だったため、まともな根性では入ってこず、訳ありの者、傷者も受け入れざるをえない店があったのだ。

その来る者拒まずな安易な雇用の反動として、先のような不正行為の餌食になるリスクを背負っていたわけだ。

時は流れ平成に入り、ピアさんとかピーアークさんあたりが雇用関係や就労関連の整備をし始めてから、怪しい雇用というのは、なりを潜めた。

警察からも従業員名簿の整備を命ぜられたのもあるが。

パチンコ屋でなくアミューズメント企業になるんだ、従業員が胸を張って就業できる業態になるんだという気概のある企業さんも増えた。

そういう企業さんの頑張りのおかけで若い子が入ってくるようになったばかりか、令和の今や看板娘や看板息子なんて店員さんが堂々とSNSで顔を晒し、店のシンボル役を担ってくれるくらいに、パチンコ屋は、かなり明るくマトモになった。

ダイナムさんが、就職活動中の親御さんを安心させる為にテレビでCMを流し続けたのも効果が大きかったのか、大卒の子も平気で入るようになった。

パチンコ業界への就業の心理的ハードルも幾分下がったのだろう。

マルハンさん他、志ある企業が社会貢献活動や多額の寄付活動を通して、社会の一員であろうとするパチンコ屋の姿を示し続けてくれたのも大きいだろう。

そうした先人達の努力のおかげである。

ホールにいる時、なんだかんだで大手ガー大手ガーと文句を言う事も少なくなかったが、大手企業の活動が廻り廻って無関係に見える僕らにも恩恵を与えてくれているのも気に留めていただけたらと思う。

ではまた、次のネタで会いましょう。

ハイディホー。

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。