コピーを繰り返せば劣化する

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

貴方は、映画『ルパン対複製人間』を覚えているだろうか。

試験管ベビーのルイーズちゃん誕生ほか、遺伝子工学が脚光を浴びた頃に上映された映画や。

その中に、ルパンの敵として「マモー」ってのが出てくる。

このマモーは、クローン(複製人間)なんだが、作品には彼以外の、ルパン曰くマモーの粗悪品と呼ばれる下っ端クローンも、ショッカーの戦闘員のような立場で多数出てくる。

その粗悪品マモーの話によると、「コピーを重ねると像がぼやけるように、クローンも世代を重ねると劣化し、やがて限界を迎えるという。

クローンにおけるゲノムの劣化に言及した凄いアニメだったのだ。

さて、実はパチンコ屋さん他職場でも、クローンによるゲノムの劣化の如き、業務の質の劣化ってのが、ちょいちょい目につく。

作業が劣化する

例えば、パチンコ島の玉還元機の清掃をスタッフがやってるとして、見る度、人が変わる度に手順が異なるなんて場面に遭遇するのよ。

で、参考までに手順を教えてもらうと、やはり人によって違う。

閉店作業を終えた主任さんに確認すると、彼の言う手順通りにしているのはいなかった。

再びバイト君達に訊くと、誰に教わったかでやり方が違う。

比較的新顔のバイト君は、主任でなく別のバイトから手順を教わっていた。

もっと探ると、稼働が無いから、規定を変えて週一しか手入れしていないし、ペレット(古!!)を交換していなかった。

残業が嫌だから手入れ回数を減らしたという話もあった。

結果、玉の汚れが取れない→汚れた玉がパチンコの盤面を舞う→パチンコの盤面や釘に玉の通った汚い黒い筋が刻まれる、という誠にみっともない事になっていた。

ルールが変わる

従業員の人数がギリギリのお店に多いけど、例えば22時45分閉店で、お客さんが完全退店してから玉箱を拭くというルールだったものが、やはり残業したくないとか、客が少ないからいいだろうというバイトの都合と思い込みで、もう22時過ぎたら清掃を始めてる、なんて場面もザラ。

手抜き

同様に、新型コロナ対策でやっている筈の来店客の検温も、いつの間にか省略されて、「体調優れない方は自己申告して」というスタイルになっていた。

朝の検温に面子を割かれると、開店時の掛け持ち台確保などの不正を管理できないとの事だった。

各々が勝手な都合で手順を変え、それがコピーされ続け、このザマだ。

店長や主任が閉店作業に追われて清掃具合や作業状況を確認してないのも問題だし、教える係を固定してなかったのも問題だし、清掃やら作業の意義とか手順を共有する手段を設けていないのも問題だった。

中には、残業代が出ないから残業をしないようにルールを変え、店長や主任が黙認してたという世知辛いケースもあった。

お客の為とか言われてもタダ働きは、やってられんよな。

ルールや習慣も生き物だから、時が経てば変容する。

問題は、そうした変容に店長や主任が気付いていない事。

従業員はちゃんとやっている筈という思い込み。

いつの間にか無くなる習慣。

いつの間にか変わるルール。

優先される都合。

横行する手抜き。

色んな事が劣化コピーされ、店が汚れ、劣化していく。

これ、別に昭和ならいいのよ。

機械も死ぬまで使って汚れてても当たり前だった。

しかし、今は令和。

遊技客も贅沢になった。

清潔感の劣悪な店は嫌われる。

飲料の自動販売機のボタンやレバーのような、お客さんに気づかれないような細部にまで気を配るお店もある時代。

貴方のお店は大丈夫?

年末年始を迎える前に、ルールや習慣の大掃除を。

ではまた、次のネタで会いましょう。

ハイディホー!

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。