食事休憩すらまともにとれない、ド田舎の弱小パチンコ店のお話

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

いくら世の中でリモートワークが拡大しようとも、俺の仕事はそれで全て賄うってわけにもいかず、最近はGoToのせいで混み混みになってきた新幹線に、ビクビクしながら乗っておりますわ。

グリーン車がガラ空きなのが救いやね。

さて、とある交通機関の発達してない地域のローカル店の話。

その店舗は、地域で三軒しかないパチンコ店の三番手(笑)

暇過ぎて売り上げにならないからと、コーヒーレディからも飲食コーナーの業者さんからも解約されていた。

お腹が空いたお客さんは、一般景品のお菓子を食べるか、近隣の一番店の飲食コーナーに行くか、コンビニで近隣の弁当を買って社内で食べるか、車で片道20分のファミレスに行くしかなかった。

当然、近隣の飲食店に行ったまま帰ってこないお客さんが多い。

また、ファミレスが片道20分・往復40分なのに食事休憩が1時間設定なので、戻ってこれずにトラブる事すらある。

だから、持ち玉の無いお客さんは、休憩時間の短さを嫌って、やはり食べに出たら戻ってこない。

さあ、また戻って打つか!という再来店&再戦意欲を刺激できていない事も問題なんだが。

あの店は飲食できないから最初から来ないという人もいた。(非スーツ姿で他店調査した時に聞いた)

一度店に入ったお客さんは外に出すなってのは鉄則なんだけどな。

そこで、いくつか、ありきたりな提案を出した。

とりあえず、来店客の空腹を誤魔化し、なるべく外へ逃がさない手を考えないと。

1:休憩時間を80分に伸ばし、一旦出ても帰ってきやすくする(解決にはならないだろうが)

2:飲食店に、最低保証額を支払って復活してもらう

3:近隣に飲食店が無いのだから、いっそ近隣のパチンコをしない方々にも利用してもらえるよう、飲食スペースを拡大してメニューも増やす

4:菓子パンを仕入れる

5:コンビニで買った弁当を食べられるようにイートインスペースを作り、電子レンジも何台か置く



そしたら、休憩時間を延ばしたら稼働が落ちる(元々ない)とか、売り上げが無いのに最低保証したらウチが損するとか、台に夢中になれば腹は減らないとか、とにかく全部反対。

玉は出さんわ、コーヒーレディも飲食店も逃げ出すわ、「わや」な状態なのに。

ベラボーマンの、わや姫も笑ってるで。(知らんか)

それはそれとして、ここは、空腹を店外へ出ずに和らげ、「見込み客に蹴られる要素」を減らし、来店客の妥協点を下げるのが大事。

パチンコの遊技中の食事なんて、そんな質的に満足は求めない。(人によるとか、俺は違うとかコメント要らんからな)

ささっと済ませて、空腹を紛らわせて、さっさと戦闘に戻りたい。

本当は立ち食いソバ屋さんスタイルで飲食店を復帰させたいが、それは店の利益を上げてからでないと偉い人を説得できそうもない。

軽食として菓子パンが良かったけど、仕入れが出来ないらしい。

・・・ってなわけで、閉鎖した飲食店を整理して、喫煙コーナーばりの換気装置をセットし、イートインとして再開。

カップ麺は仕入れ可能との事で、出来るだけ種類を増やし、徐々に絞り込み。

サトウのご飯ほか、電子レンジで温められる食品もいくらか揃える。

天かす、天ぷらなどのちょい足し物も少量入れて。

お湯捨ての手間がある焼きそばは、今回は回避。

ジュースなど飲料含めて、一人頭500円程度の単価=雑収入は見込める。

スープの飲み残しなどは、簡易トイレで使う固形化ジェルで固めて廃棄し、悪臭対策する。

昔、違う店でやったんだけど、焼き鳥とか鯖缶とかの缶詰も人気だったのよね。

ご当地物のトドカレーとかの変わり種も扱ったな。

人手があれば、そうした缶詰も湯煎して提供したかった。(コロナ下じゃ、どのみち無理やな)

カップ麺作戦開始当初は、お客さんに知られる事も無かったので、店長以下従業員に、そのイートインでカップ麺を食べてもらってサクラにした。

夏頃はあまり効果も見られなかったけど、寒くなった秋口からは、もう外に行くのが億劫なのか、カップ麺を食される方が出てきた。

それでも外に行かれる方も勿論いてはるが、以前よりは遥かにマシ。

中には、コンビニで買うてきたお弁当を持ち込んで食べる人もいるけど、別にその後に遊技してくれれば、何でも良い。

一度食事に出た方が戻ってくるようになっただけで万々歳だ。

加えて、それまで食事休憩なんてとった事が無い来店客も、仕方なく空腹を我慢していたんだよ、カップ麺でも食えるようになっただけで進歩だと言うて下さる方もいた。

地域で下位に喘ぐパチンコ屋さんの中には、出玉だ新台だ設備だ以外の問題点を抱えているケースが少なくない。

それを放置する事で、嫌われポイントを大きくしても馬鹿らしい。

問題があったら、ベストでなくてもいいから、ベターでもグッドでも、「無いよりマシ」レベルでもいい。

解決しなくても、問題を軽くするだけでもいい。

営業の足を引っ張っている些細な問題を見落としていないか、今一度見直しては如何だろうか。

では、また次のネタで会いましょう。

ハイディホー。

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。