超源RUSHに入らず続かず、韋駄天に振り回された秋

2020年11月12日

ここ最近どうにもこうにも眼球が乾き重ったるくも感じるのは、年度ではなく1月起算12月締めの業界データや社内資料を色々と見比べながら今年の自社のホール事業はどの程度の着地になりそうかと思案する毎日が続いているからだけではない。それはおそらく、隙あらばパチンコスロットを打つ機会が多い9~11月を過ごしてもいるからだ。

当該期間の収支についてはTwitterをフォローして下さっている方々であればご存知の通りで、端的に述べれば9~10月は今年の前半期に駆け上がった階段から足を滑らせて転げ落ちるが如き惨めな有り様で、11月に入ってからは何とか体勢を立て直して再び年間プラス収支での着地を目指して前を向いているところである。

遊技の内訳について細かい事は述べないが、敢えて挙げればP大工の源さん超韋駄天である。同機の右打ち、つまり超源RUSHをやりたいがために打ち、それ以前の問題として通常当たりに偏ってしまい負債を積む日々であった。最高継続は20連チャン程度であり、設計値上の平均継続である14連というのがまさに当て嵌まりまとめサイトやSNS上で派手に飛び交う一撃2万玉オーバーだの80連しただのといった戦果とは程遠い成績になってしまっている。実質TYを出せば4,000個程度になるだろうが、同機と相性が悪い読者の方々なら強くご同意いただけるであろうが「14連、4,000個じゃ勝てない」というのが実際のところである。

ただし、この戦績について、遊技させていただいた店側に対しては何の不満もないことを申し添えておく。なぜか、それは、出先で弾いた店舗も本社近くの関東大手店舗も、日頃から同機を遊技している店舗の運用レベルはどこも常に良好だったからである。

概して千円20回前後の台で弾き続け、そして確率負けによりRUSHに入らず、入っても設計値通りにしか継続できず、気付いたら9~10月の大ブレーキの原因になってしまっていた、これが全てである。このような状況であっても、それでもRUSHをやりたいと思わせるところに同機の魅力が詰まっているのだろうが、そこは家庭人でもあることから収支意識を蔑ろにする訳にはいかない。年末に向けて、確率という名の神の御手が、今は私にとって不利に傾いた天秤を調整して下さることを祈りつつ、懲りずにまたホールへと通おうかと思っている次第である。

ところで、ここで読者の方々は、このように思われるのではなかろうか。「それほどまでに執心の韋駄天なのだから、新機種案内を受けた際にはさぞかし高評価したのだろうな」と。これが面白いことに(本来は大真面目に述べなければならない立場なのだが…)「普通の出来」という評価を下したというのが実際のところである。

それどころか「源さんじゃない方が良かった。三洋で扱う版権では、聖闘士星矢向きの機械設計だ」などと偉そうに意見を述べた上に「即連仕様に何故源さんを持って来たのか。今や若手ユーザーには馴染みが薄い版権であり、まあそれは星矢も同じだがバトル演出との相性が良くキャラクターも豊富に居て何ならキャラチェンジ出来るようにと考えれば星矢の方が可能性があっただろう」「仮に稼動貢献が長くなった場合には、後々出すスロット星矢冥王とも併せてホールはしっかりとコーナー作りして臨む機種になったかも知れない」「まあ、機種の魅力を超源RUSHの一点に凝縮してそこは非常に完成度が高い、ここだけは良かった。パチンコでもスロットでも機種の魅力を測る際に重要なのは”その機種の最もやる気がある場面でユーザーが高揚するか否か”であり、例えば”特化ゾーンで脳汁が出る”とか”確変中に脇汗をかくほど興奮する”とか、そういうのが無いと駄目なんだ」などと”高説”を垂れて帰って来たのが思い出される。その他にも「払出性能は良しとするが、源さんのような版権で多彩な演出を展開するのは難しかっただろう。そういう観点ではコンポジット(エフェクト効果を合成した液晶演出の組成)とオーサリング(遊技機への液晶演出プログラムの実装工程)部門は頑張ったんじゃないか。まあ、営業部署は張り切って売ってくれ」といった風にハイカラな横文字を使っての批評もしただろうか。

こういうことがあるから新機種選定は難しく、また面白いものである。

楽太郎

Posted by 楽太郎