仕事が終われば、君も僕も誰かのお客さん

寄稿文

ハイディホー、チャッキーだす。

わてら、営業を考える一方で、現状の見直しも必要なんだが、自分の店なんて意外と客観的に見られない。

よく聞くのは、同じグループ店同士で互いの店を視察するという方法だが、仲間内であまり厳しい事を言うと必要以上に責め返される藪蛇を恐れて、なぁなぁになりがち。

そんな時は、単純に近隣他業種も含めて色んなお店に赴き、来店客として店の良し悪しや好き嫌いポイントを見つけてみてはと言ってみるといい。

仕事が終わって、パチンコ屋さんでもコンビニでもカラオケ屋さんでも寄れば、そこでは自分はお客さん。

このご時世に新たに契約もらったお店で、他所のお店を覗いて、そして思った事を自社の社内掲示板に書き込むって事を、従業員さん達にお願いしてみた。

人間、他人の欠点は目につきやすい(笑)

その上で、何か感じた事を書いてもらえれば、尚良しと思った。

来店動機や再来店動機を増やすのも大事だが、不来店動機を削る事も同じくらい大事だから。

本当は、俺から(または店長さんを通して)色々話して決め事を作ってしまえば楽なんだが、そういうのって押しつけがましくて定着し難い。

特に俺みたいな営業アドバイザー風情が細かいとこまで指摘したり要望したところで、「よそ者が好き勝手言ってんじゃねぇよ」と反発食らうのは珍しくない。

やはり、自分たちの肌で感じた事をベースに組み立てていくのが、遠回りだけど一番な気がする。

案の定、掲示板は、色々なネタで溢れた。

パチンコ店では・・・

 台パンマンがいたけど誰も注意しなかった。

 空き台に座って狙い台が空くまで待つハイエナを店員が注意しなかった。  

 最近、近隣パチンコ店で入場時の検温をしなくなった。

 椅子がグラグラだった。

 遊タイムの事で店員と客が揉めていた。

 台間メダル貸し機に1000円札を入れても入れても戻ってきてムカついて、戦意喪失した。

 店員が他の客と駄弁っていて、ランプ対応に来ない。

 パチスロで、リールを回したまま退店してる奴。

他業種では・・・

 某ファミレスで、ドリンクバーのグラスが汚れてたり、あろう事か欠けていた。

 書店で、店主の飼い猫が商品である本の上を歩き回っていた。

 スーパーのレジで店員が客と駄弁っていて捌くのが遅い。

 某ハンバーガーショップで、フォーク並びが出来ない客がいても、店員が仕切らない。

 コンビニで、割り込みがあっても店員が気付かない。

 飲食店でオーダーミスがあった。

その他も、出るわ出るわ。

これらの不満は、大雑把に言うと・・・

不安・不穏・不便・不快・不親切・不明瞭・不備・不潔・不良・不正・・・・に区分される。

特に最近、稼働が激悪の店で、台パンマンとか朝の台の複数確保などの迷惑行為に対し、「金を使ってくれればお客様」として注意をしない弱気な店が増えた。

こういう不良客を放置して治安を悪化させれば、店は不穏な空気に支配され、一般遊技者にとって居心地の悪い不快な店に堕ちてしまう。

チェーン店の方針によっては、店長ですら自己判断で糞客を出禁に出来ん店もあるようだが、是非現場判断での即断即決を可能にして、お店と一般客を守るよう路線変更をお願いしたい。

来店動機・再来店動機を創るのと同時に、不来店動機を一つでも多く潰していかないと、せっかくの来店動機・再来店動機を潰してしまう。

ただでさえコロナ恐慌で客足が遠のくなか、客離れに拍車がかかり、未来は真っ暗、閉店まっしぐらになりかねない。

さて、先の店舗だが、掲示板に書き込まれた諸々の「不」の要素について、意見が出そろったところで・・・

 手をつけなきゃならない事

 手を付けた方がいい事

 金がかかる事

 手間がかかる事

 すぐ出来る事

 出来る事

 やりたい事

 やる事

 無理してでもやる事

 やらない事

 後回しでいい事

 今は諦める事

 ・・・等も掲示板上で意見を出してもらい、取捨選択と優先順位を整理していった。

どこでもそうだったけど、「できない事」を認めるのは悔しいし、「やらない事」を決めるのは勇気がいる。

これまでは、何でも闇雲に取り組んで行き当たり場当たりになり、結局色んな事が半端になり効果が出てなくて従業員が萎えてるようにお見受けした。

不調なお店ほどありがちな、思いつく事の全部を一生懸命やろうとして陥る罠と言ってもいい。

よくね、「出来ない理由を並べるな、出来るにはどうするか考えろ」なんて尤もらしい事を言う偉い人がいて、そういう人が現場を追い詰めていく場面を沢山見たんだわ。

あと、金の無い店ほど「知恵と工夫で乗り切れ」なんて言い始めるんだけど、その知恵と工夫を具現化するにも金がいるんだけどな。

今年はコロナのせいで、やりたかったわけでもないのにヤラなきゃいけない事の出費が増えて、それどころじゃないと後回しになったり一旦断念する事も多い。

年末の入れ替え予算も控えているし。

だから、今は「金がかからない」「すぐ出来る事」が優先されるのかもしれない。

お店を維持する事で手一杯なお店も多々あるだろう。

ま、予算とか玉の出し入れとか金の事は店長さんにお任せして(笑)

俺ら現場として出来る事は、来店動機の提供と補助、不来店動機削減など遊技環境の底上げ。

忙しくても、こんな時だからこそ、一度お店を見直しては如何だろうか。

店長さん一人で考えず、一番来店者の近くにいる現場従業員の目を借りながら、お店にどんな「不」が潜んでいるか、見つけてみては如何だろうか。

少しずつでも、店に蔓延る「不」を削っていこう。

自分たちの営業努力の価値を自分たちで下げたら勿体ない。

呼客して顧客化する一方で客飛ばしを減らそう。

ではまた次のネタで会いましょう。

ハイディホー。

オマケ)

コロナ対策に追われてるなぁ、作業だけで日々流れていくなぁ、これでいいのかなぁ、来年の今頃はどうなってるんだろ、そんなどんよりした気分になりがち。

不安と諦めと焦りで目の前の景色が歪んで見える事もあるだろう。

そんな時も、お店の未来とか大きな長期的な話だけでなく、身近なところに目を向け、小さくていいから目的や方針に沿った目標を立て、それをクリアしていく事で、少しは視界が広がるかもしれない。

寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。