①ユーザーにとって厳しい遊技環境②確信犯的な違法・違反告知の横行-「ウシオフミー」を例に

2020年9月20日

寄稿文

 営業分析データ類とweb・SNS上の様々な情報を見ますに、より一層遊びやすくという意味で称した遊タイム搭載機と、ホール様の運用の利便性とゲージコントロール上のリスク軽減を念頭において開発されたはずの段階設定搭載機ですが、ユーザーの皆様にとってはどちらもよろしくない遊技環境になってしまっているようです。

 なぜそのような状況になるのかについて、ホール様の運用の理解度やゲージコントロール精度ももちろん関係していますが、根源にはやはりホール様の法人収益悪化があり、保有物件をしっかりと機能させる事で純利が大きい不動産事業部をお持ちのところでもなければキャッシュの具合は非常に厳しいだろうことが予想されます。リスク軽減も兼ねて十数年前から飲食事業中心に多角化なさっていた法人様も多いわけですが、今回のコロナではリアル店舗形態は軒並み大打撃ですし、事前対策もほぼ不可能に近い災厄ですから不幸な事でありました。ホール営業はどのような理由があれどユーザー様に過度の皺寄せが行くのは当然避けるべき業態ですが、そうも言っていられないのが釘の状態とスロットイベント攻勢という様相に表れているように思います。

 釘の状態に関しては地方大手クラスでもまともな運用にできておらず、ミドルタイプの4円粗利シェア4割でもまだまだ足りない、ここでもっと稼がなければ身が持たないと言わんばかり厳しい釘に見えます。スロットに比べて昨年の今頃よりはユーザー様の打ち気をそそるような機械性能でメーカー様はどうにか開発・販売できているのですから、本来であればパチンココーナーを頑張ることでファン人口減に歯止めもかけられるのでしょうが、無い袖は振れないホール様の苦境が閑散とした4円パチンココーナーの日常風景という形で常態化しています。

 これから先、遊タイム搭載機が続々と投入される見込みです。先発機の真花月が早々にアウト10000個割れし5000個水準まで低下してしまったことは例外として、それ以外は導入4週目で15000個前後ほどはキープできていたり、運用次第では台売上25000円から30000円ほどは入れていただけるような機種がほとんどのように思うのですが、いかんせん肝心の運用に難があったり導入する台数が多すぎて今の客数に見合わず空きが目立つこともあって、せっかく来店したユーザー様が着席意欲をそそられない、まずは一回当ててみようという気持ちさえ起こらないようなホール状況になってしまっているのではないでしょうか。楽しいと思えなければお仲間を誘っての来店もないわけですからいかに良い造りの機種が導入されても新規ユーザー獲得のきっかけにはなり得ません。

 また、スロットに関してはコロナの影響が会社員層の可処分所得減(回復見込みの悪さ)、ご年配層の健康面での危機感、若年層のアルバイト収入源など諸々の事情により目減りしたユーザーを、近隣商圏にも範囲を拡げてイベント営業ホール同士で取り合うような構図になっています。このイベント営業の真実味や還元度には言及しませんが、ホール様の状況がよろしくない状況と6号機シェア4割目前という状況で、イベントのような何らかの手掛かりのようなものが無ければもうわざわざ出歩いて来店したくないというユーザー様は若年層だけでなく30~40代の年齢層にまで拡大しているように思われます。

 こうなると客数回復が頭打ちになっているホール様の中には辛抱が効かなくなり直近稼動を得るために取材イベントなどを買うところが出て来たり、自らSNSを使って特定日を直接告知するなどしており、見方によってはコロナ以前よりも広告宣伝のあり方は状況が悪化したように思います。発信主体がどこであれ違法・違反告知を伴ったイベント営業については発注元であるホール様にその責があるわけですが、苦境の最中でも決まり事を遵守して健全な営業をしておられる大多数のホール様、特に地域に根差した小ぢんまりとした営業を堅守なさっている小規模法人ホール様におかれては、こうした度を越した集客イベントを苦々しい思いでご覧になっていることと思います。真っ当な営業をしていれば自然と地元の方々は支持して下さる、浮気などしないというのは理想ではありますが、少しでも具体性がある発信で狙い日や機種・コーナーが窺えるのであればそのホールのことが気になってしまうというのはユーザー様にとっては仕方がないことであります。

 今に始まったことではありませんがコロナでの休業要請解除後に際立つのは、こうしたホール様の苦境を利用するかのような広告代理店様や演者様の存在です。

 こちらのサイト様への寄稿条件として、いかに酷い釘曲げや脱法的な告知であってもその有り様をスクリーンショットを使って示すことは禁止ということになっております。なので今後は何かありましたら許可されているツイートの埋め込みで具体例を挙げて説明させていただくことになります。しかしこれでは、当の発信元が削除してしまえば確認不可能になってしまうわけですが、最近のメジャーどころによるイベントとして一つ例示させていただくと岐阜県で開催されこの連休中に栃木県ホールで開催される「ウシオフミー」なるものがございます。

 こちらのイベントは発注元ホール様のご指定なのかわかりかねますが、特定日煽りになっているのは明らかであり県遊協での申し合わせと栃木県警本部の指導方針に堂々と弓引く行為になってしまっております。ウシオ氏はこの意味を理解していないのか確信犯的に無視しているのか、いずれにせよ劣等演者と言わざるを得ず旧来よりのファンの方々を失望させてしまっているのではないでしょうか。またオフミー様についてですが、これは広告代理店様どちらも同じですが二言目には「ユーザーの為に」「ぱちんこ業界を盛り上げる」と謳います。しかし、この言葉は自社が小狡いやり方で利益をあげる際の免罪符や偽造手形のように用いているだけにしか聞こえず、業界を盛り上げるのではなくその反対に破壊しているように思えてなりません。

 業界事情に通じ目の肥えた方が多いと拝察するこちらのサイト読者の皆様は、一体どのようにご覧になりますでしょうか。

寄稿者紹介

竹西 京氏

<プロフィール>

関西圏で25年以上にわたってホール営業に携わり所属法人の営業統括ならびに退社後は地域法人の営業支援にあたり、近年は関東圏で営業支援を行いながら一歩引いた視座からぱちんこ業界を観察しつつその未来図を案じている。「竹西 京」は長年用いている私的なペンネームであり、老舗遊技機メーカー数社の頭文字から取っている。

mail:fu-yu-ren@ps7.fever.jp

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