おのずから秋めく社屋の植え込みにダリアの花咲く

9月19日からは彼岸入りで21日の祝日月曜は敬老の日、翌22日は秋分ということで、暦の上ではようやくなのかあっという間なのか分からないが秋ということになる。

休業要請が出た頃だったかと思うが今年の盆踊りや町内会の御神輿、夏越の祓における茅の輪くぐりなどの時節の催しは楽しみにはすれどまず実施は難しいだろうという見解を述べていたが、私の居住地域でも管理店舗界隈でも本社の周辺でも、茅の輪くぐりを除いてどれも開催されず仕舞いであった。

我が家では季節ごとの催しは洋の東西を問わずなんでも良いのでイベントとして参加したり自宅にてささやかに実施したりして日々の生活の中にちょっとした変化が出るように工夫しており、また食事についても旬の物をなるべく摂るようにし、人間元々おそらくはそうだったように自然環境の移り変わりを体で感じられるような、陳腐な言い方になるが”人間らしい”と思われるような生き方をしたいと考えている。

そうしたからどうなる、という訳でもないが、現代社会の産物である精密通信機器が根幹を支えるアミューズメントなどという業種に従事している身としては、なんならただマニュアルや当座の対応に流されるだけの生活も送れてしまうので、そういった無味乾燥な毎日にならぬように半ば強制的に変化を出しているというのが実際のところなのかも知れない。

そんな私の目下の楽しみは、なんといっても秋の味覚・サンマと松茸であるが、サンマは記録的な不漁で松茸も中国産ですら十分に出回って来ないような見通しとの報道に触れて既に落胆している。

まあ、それなりの価格だろうが毎年良品を求めて食卓に並べているのだが(我が家のキッチンリーダーは私である)サンマは1尾500円以上、松茸も3,000円以上の品になってしまうだろうことは食費として織り込み済みである。

また、嫁さんと共に行きつけの小料理屋さんでプロの仕事が施されたコース料理でもいただこうかとも思案中だが、ひとつ残念なことがあった。

3ヵ月に一度くらいのペースで通っていた居住地界隈の瀟洒な和食料理店が、東京都におけるコロナ禍での休業要請期間開け直後に廃業してしまったのである。

これまた行きつけであった隣駅前のお寿司屋さんも廃業してしまったし、生活の身近なところでは今から遅れて休業要請期間中のダメージが顕在化して来るような気配を感じており、目に見えぬウイルスの脅威とそれに翻弄された行政と人心の惑いや乱れが改めて思い起こされる次第である。

実際、自社の不動産事業部においても、保有物件に入っている飲食店や小売店、学習塾などの家賃については便宜を図るなどしているが、事業部責任者からのコメントとして4~6月期間の営業へのダメージは賃貸契約の性質上だいたいは半年後に出て来ることとなり、つまりはこの10月から年末にかけて街のあちこちで相当数のテナント出入りや空き物件化があると見通しているとのことであった。

となればまだまだ、パチンコスロット店も含めて、公私いずれの場面でも長く贔屓にして来た営業店舗とお別れしなければならない可能性もあるのかと思うと、週末の朝のこの時間からどうにも気が滅入っている。

楽太郎

Posted by 楽太郎