会社が潰れても個人が生き残って行くには!?
寄稿文
先日、某業界オープンチャットでこんな質問が出ていました。
急な質問で失礼致します。業界ホール人です。
仮に、自社がM&Aにより大手企業に買収(合併?)された場合、
・ホールに勤めている社員
・本社に勤めている社員
・アルバイトのスタッフ
…は、どうなるのでしょうか?
自分が聞いた話だと、解雇までとはならないものの、 ホール社員は実質全員ホール一般からスタートで実質左遷、解雇状態。
本社社員は全員解雇。
※ごく稀に同じような立場になる有能な方もいるが、スタートはホール社員で、そこから這い上がる。
アルバイトスタッフは、希望次第ではあるがほぼ同じ待遇。と聞いた事があります。
単語の使い方は間違っているかも知れません。無知で恥ずかしい話ですが…
今の状況を冷静に見た時、十分に自分の身にも降りかかる内容だと思い、ここにいらっしゃる皆様ならある程度の内容を理解してくださるかなと思い、迷いましたが思い切って質問させていただきました。もしその状況に直面された方がいらっしゃるなら、今後どう考えればいいかなどのアドバイスも頂けるとありがたいです。
自分は業界では歳を重ねている方なので。年齢面なども気になります。
皆様とは違った質問で申し訳ございません。
この質問内容を見た時に、明日は我が身だと痛感させられる内容でした。
私自身も営業マンとしてやっていますが、昨今の事情を考えるといつ自分の身に起きてもおかしくないと感じています。
この質問に回答できる程の人間ではありませんが、少しでもアドバイスが出来るよう、私の考えや行動をお話し出来ればと思います。
個人で生き抜く為にも少しでも参考になれば幸いです。
先ず今後の環境をお話ししたいと思います。
今後の環境
・終身雇用の崩壊
・年金の崩壊
・AIの急速発展
これは周知の事実かと思います。
コロナの影響前までは、好景気だ好景気だと言われていました。
それでも大手企業はリストラを実施していました。トヨタがいい例です。
黒字化にも関わらず人員をリストラしている状況。これが現実です。
また、最近では経済アナリストの森永卓郎さんが『年収200万円時代を生き抜く知恵』を発表しました。
2003年には『年収300万円時代を生き抜く経済学』を発表しています。
当時は物凄くバッシングがあったそうです。年収300万円時代なんてありえない!と。
しかし、今は300万円台と聞いても驚かなくなりました。
二極化
今後は益々二極化していきます。
パチンコ業界でもそれは薄々感じているかと思います。
大手企業が残っていき、小規模ホールがどんどん潰れていく。
大手の資本を持って中小に対抗して来たら勝ち目がかなり薄いです。
パチンコ業界もそうですが、それは個人でも言えます。
年収200万円の人間が出てくれば、年収1000万円以上稼ぐ人間も…
搾取する側か搾取される側か…
前置きが長くなりましたが、どうしたら個人が生き抜いていけるか?話していきたいと思います。
結論
会社にとって「替えのきかない人財」になっておく事が大切だと思います。
物凄く抽象的ですが、これが私なりの答えです。
誰でもできる仕事は機械に取られる訳ですから、機械に出来ない仕事をするしか方法がない訳です。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか、どう考えればいいのか、お話しさせて頂きます。
経営者視点の考えを持つ
常に経営者視点で業務を行うこと、これが初めの第一歩だと思っています。
自分が経営者だったら、この紙の印刷物は果たして本当に必要なのか? 新台入替のPOPは本当に必要なのか?この営業方法は本当に売れる最善なのか?など、考えれば考える程キリが無いです。
兎に角、今当たり前にやっている事に対して「なぜ?どうして?」を問いかけまくるのです。
私の事に置き換えて例えさせて頂きます。
【課題】
営業マンの数が減ってきていて案内に時間が掛かる。しかし、残業はできない。
【問いかけ】
どうしたら業務時間内で案内できるか?
【仮説】
ネット販売にすれば営業マンの時間が減る。
【検証】
ネット販売だとそもそも機械の魅力が伝わり辛く機械が売れなくなる。
【問いかけ】
なぜ機械の魅力が伝わり辛いのか?どうしたら機械の魅力が伝わるのか。
【仮説】
ネット販売のシステムを変える。
などなど……こういった問題や課題は沢山あるはずです。
それを解決していってどうしたら自社に最大の利益をもたらす事ができるのか?それを考えて行動していく事が大切です。
とは言え、自分がしたい事と出来る事の範囲は違います。
私もいち会社員ですので、決裁権は全てオーナーや株主のものです。
それが承認されるかされないかは別の話しですので、まずは個人で出来る事から始めるのが大切だと思います。
その第一歩として、ブログやYouTubeをお勧めします。
<ブログやYouTubeを勧める理由>
①考え力が身につく
②マーケティング能力が身につく
先ほど、経営者の視点を持つ事が大切だというお話しをしました。
しかし、会社員である以上、出来る事と出来ない事の範囲があります。
しかし、ブログやYouTubeに関しては全て自分自身です。
費用も殆ど掛かりません。
パチンコ店で例えるなら、
①どこの地域にオープンさせるか
②その地域のターゲット層はどこなのか
③稼働させ続けるにはどうすればいいか
など色々あるかと思います。
ブログやYouTubeも一緒です。
①どのジャンルにするか
②その読者や視聴者のターゲット層は誰なのか
③読み見続けられるにはどうすればいいのか
などです。
これがほぼ費用が掛からず出来るのはかなり魅力的です。
そして、この2つで収益を出し続ける事が出来たら貴方は間違いなく会社に重宝される人間になっています。
そして替えの効かない人財になれているはずです。
私自身両方経験があります。
しかし、実績は乏しいです。
この事実を受け止めて、まだまだ私はどこにでもいる凡人だと痛感しています。
そして、こんな凡人を雇ってくれている会社にも感謝の気持ちです。
堅苦しくお話しさせて頂きましたが、先ずは自分が出来る事から始めてみましょう!ということです。
自分の身を守るのは自分しかいません。
そして、自分の身を守れないような人間が、他人を守ることはできません。
私も今回の質問者様のように物凄く危機感を抱いております。
少しでも何か動くキッカケになれば幸いです。
お互い前向きに頑張って行きましょう!
以上、「会社が潰れても個人が生き残って行くには」でした!
寄稿者紹介
パチスロ販売員氏

<プロフィール>
魔性の飲料「ストロングゼロ」に魂を奪われ肉体を侵された、遊技機販売を生業としている業界人。
「IYSK」という組織に属しており、日々飲酒活動にハゲんでいる。
運営YouTube/Twitterのチェックやフォローは、こちらからどうぞ!
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運営YouTube:『パチンコ営業マンが行く』
Twitter:@pegasasu_777
ディスカッション
コメント一覧
悩みの焦点がブレそうな、大変意識が高い充実した回答ですね。
M&Aで吸収される側が、旧経営陣の保身に走るのか、スタッフの身分保証まで求めるのかって中小企業だと社長の考え(男気)次第です。。
マジで社長の人格が現れますw
それまで自社に貢献して下さったスタッフには相応の地位確保を求めていただきたいと切に思います。
大企業は別として、普段から従業員と接点のないような社長さんって有事にも冷たいと思いますよ はたらく人側もそれなりの準備や心構えは必要だと思います。