自民党総裁選に際しての、ぱちんこ業界人の大局観について

昨夏の参議院選の折、ぱちんこ業界としての尾立源幸氏の後援については旧ブログで散々書いたので今更ここで詳述すべくもないが、最近になってまた当時の様々なことを思い起こすに至っている。

その理由は、時代に適した風営法を求める議員連盟、通称「風営法議連」の音頭取りをやっていた衆議院議員秋元司氏のIR汚職の件で、また別の贈賄側被告にも偽証を持ち掛けた廉で組織犯罪処罰法違反(証人等買収)で起訴される見通しのため9月9日が期限であった勾留が延長される運びとなりそうな気配があり、捜査の過程で触法行為に及んだ人間関係が更に広まるのか或いは深まるのか、とにかく民意を国政に反映すべく選出された代議士として相当にマズい状況まで来てしまったという感が否めないからである。

参議院選当時、業界団体の動きは勿論取り締まり行政ならびに政治が絡む事案について広範な情報と見識を有するPOKKA吉田氏は、選挙慣れしていない業界人に向けて尾立氏の後援に至る経緯やその意義、そして初歩的なことではあるが最重要でもある投票に際しての注意点などを分かり易くまとめて各所にて講演や書面のかたちで啓発をしており、その中のひとつである『ぱちんこ業界と政治の話』と題した簡易書面をこのような一文で締めくくっている。

「ぱちんこ業界にとっても独立記念日となりますように」「参議院選挙に行きましょう」と。

業界人としては、尾立氏の後援に際し秋元氏が業界団体の会合の場で度々来賓挨拶に立ち、ぱちんこ業界を代表して論戦を張り業界の想いを政治的・行政的・政策的に実現して行くためには議員を出すべきではないかと語り尾立氏本人も業界の族議員として頑張りたいと力強く述べたことに何とも言い表し難い感銘と頼もしさを覚えただけに、その尾立氏の落選と秋元氏の逮捕という結果に対し今はただ深い失望感以外の感情は出て来ないというのが率直なところである。

そうは言っても、もう政治絡みの話題は見たくもないという訳にもいかず、直近の秋元氏のIR汚職続報もそうだが何か業界に関係して来そうなことについては日々チェックを欠かさないようにしているのだが、安倍総理大臣が辞任の意向を示した8月28日の記者会見以降は選挙当時以来再びある大物政治家の名前を様々な場面で目にするようになっている。それは、自民党幹事長二階俊博氏だ。

自民党は先の記者会見後に役員会を開き、その場において実質的に次期首相となる党総裁を選出する日時と形式については二階幹事長に一任することを決めた。

その後は岸田氏、石破氏そして菅氏が続々と出馬を表明しており9月14日に総裁選が行われ新総裁は臨時国会において第99代首相となり新政権が発足する見込みになっているのは周知の通りである。

大方の予想としては、この総裁選を取り仕切る二階氏との関係が良好であり且つ内閣官房長官として長期政権を支えて来た菅氏が首相の椅子に最も近い人物ということになるだろうが、ぱちんこ業界人の立場としては菅氏よりも二階氏・志帥会(二階派)の動きの方をより注視しているという者が多いのではなかろうか。

というのも、昨夏より更に2年後、つまりは2021年の参議院選において業界に再チャレンジの機会が与えられるのか、それが尾立氏かどうかは別にして族議員の擁立ということについて劇的な「復活演出」があるのかどうか、これは現時点では、御年81歳の二階氏自らか或いは会派としての二階派の意思がどのように働くかに懸かっていると言えそうだからである。

先の参議院選でいくらかでも夢を見たり、コロナ禍に際してついに公的融資等の対象となりまた経過措置の期間延長について業界団体と取り締まり行政の遣り取りの経緯を把握している業界人であれば、ぱちんこ業界にとって国政の場での強力な口利き役は風営法議連でありキーマンは二階氏・二階派であることは十分過ぎる程に分かっている。

つまり、この度の総裁選では二階氏・二階派の影響力が維持されることを望むことになり、それが推す人物が自民党のトップとなり首相となることを望む、というのが目下のぱちんこ業界の大勢ということになるだろうか。

楽太郎

Posted by 楽太郎