なぜ「クソ台」が生まれてしまうのか!?
寄稿文
どうも皆さんこんにちは!
パチスロ販売員のペガサスです!!
ご質問頂きました。
いつも楽しく拝見しております。
抱き合わせの話題が出るたびに思うのですが、クソ台というのは何故誕生するのでしょう?
まさか最初から抱き合わせ目的で生まれてるわけでもないでしょうし
それでは、回答させて頂きます。
以前とあるメーカー開発の社員と食事した時に聞いたことある内容なので多少なりとも信憑性はあるかと思います。
まず、大前提としてクソ台を世の中に送り出したい開発者はいません。
自分達が作った機械が市場で評価されれば、会社の利益も上がり、自分達の評価も上がり、ユーザーにも楽しんで貰い、良い事尽くしだからです。
どんな開発者も、より面白いものを市場に提供したいという想いは変わらない。
これを念頭に置いた上で参考にして貰えればと思います。
クソ台が生まれてしまう理由
①予算問題
遊技機の開発には約2年くらい掛かると言われています。
勿論、メーカーによって開発期間は違いますしプロジェクト(機種)によってもまちまちです。
例えば「Aという機種は3年間掛けてじっくり作ろう!」であったりや、「Bという機種は1年で市場に出そう!」といった具合です。
そして、その間には莫大な人件費や固定費、また部材代など乗っかってきます。
最近では役物や液晶などもどんどん進化してますから、出ていく経費も増えています。
数年先のマーケット状況を読み、Aという機種であれば〇〇台売れる見込みがありそう。
だったら予算〇〇円といった具合になってきます。
この限られた予算内で仕上げて市場に投入していく。
こういった背景があります。
補足させて貰うとAタイプのマーケットはジャグラーにかなりのシェアを持たれています。
また、ホール様側も売上が立ちにくいのであまり多台数を構えようとしません。
そうすると、必然とAタイプへの予算は少なくなってしまいます。
これがまず1つ目の予算問題です。
②時間問題
①の予算問題でも触れましたが遊技機を開発するのに無限に時間を掛けていられません。
無限に時間を掛ければ良いものが出来上がるとは限りませんが、時間を掛ければ良いものが出来上がる確率はあがります。
しかし、限られた予算と時間の中で如何に良いものを作れるか。
これが開発が会社に求められているものです。
また、最近では働き方改革によって残業も著しく制限されています。
そして以前より遊技機が売れない=以前より時間や予算を投入できない。
もう少し時間を掛ければもっと良くできるかもしれない…
こういった葛藤がありながらも市場に投入されていくという実情があります。
③規則改正
最近では遊技機の設置期間の1年延長が決定しました。
簡単に言えば5号機の1年延長です。
また、遊タイム搭載なんかが最近だと記憶に新しいかと思います。
開発し始めた当初はそんな規則改正があるなんて誰も想像できていません。
規則改正のタイミングで既に着手している開発途中の機械も沢山あります。
それでも臨機応変に対応しなければなりません。
しかし、予算や時間は限られている。
でも、市場に早く投入すれば先行メリットを受けられる可能性がある。
規則改正によってもスケジュールが変更し、本当に出したかったタイミングとそぐわないケースも出てきてしまいます。
④チームで動く&上司の顔色
開発者も1人で遊技機を作っている訳ではありません。
筐体の設計を考えている開発者もいれば、スペック中心に考えている開発者。
そして演出なんかも同時に考えていかないといけません。
もっと細分化すればキリがないですが、それくらい多くの人が携わって遊技機が完成します。
Aというスペックがいいと言う人もいれば、Bというスペックがいいと言う人もいます。
人それぞれ価値観が違うので正解なんてありません。
それをプロジェクトマネージャーが引っ張って正解へと導こうとします。
開発者もサラリーマンです。
プロジェクトマネージャーがこうすると言った道筋に意見はしますが、中々逆らおうとはしません。
本来、自分ひとりであればこんな機械を作りたい思っていても、チームや上司がいる以上全部を叶えることはできません。
そうなれば、熱意ややる気だって少なからず薄れてしまいます。
「こんなもんでいいかなぁ。」この積み重ねがクソ台を生み出している可能性があります。
以上、4点程紹介させて貰いました。
最初にお伝えした通りクソ台を出したいと思っている開発者なんていません。
それでもクソ台が世に生まれてしまうのはこういった背景があるからです。
市場に出した結果、クソ台と評価されてしまった・・・
私も営業マンですので、内情は完全に把握できませんが、ある方から聞いた限りだとこんな感じでした。
多少私の解釈も入っていますが・・・笑
他にも開発者の方がいれば、こんな事も原因だよ!とコメントを残して貰えると嬉しいです。
以上、クソ台が誕生してしまう理由についてでした。
寄稿者紹介
パチスロ販売員氏

<プロフィール>
魔性の飲料「ストロングゼロ」に魂を奪われ肉体を侵された、遊技機販売を生業としている業界人。
「IYSK」という組織に属しており、日々飲酒活動にハゲんでいる。
運営ブログ/Twitterのチェックやフォローは、こちらからどうぞ!
↓ ↓ ↓
運営ブログ:『パチスロお気楽.com』
Twitter:@pegasasu_777
ディスカッション
コメント一覧
ジャグラーの話題を出して頂きましてありがとうございます。
ジャグラーもね、ガールとかゴーゴーとか(スー)ミラとかのクソ台を出すな!と言いたいですね。
マイジャグラーだけ出しとけ!って思います。
4号機は1スペックだったのに5号機はどうしてこうなったと。
4号機は満遍なく埋まったのに、5号機はマイジャグラーだけ満台、あとは稼働0とか。客もホールも喜べないよ!今じゃジジババですらマイジャグラーを打っている始末だよね。
この前話しかけてきたおじいちゃんなんか(この真ん中の光る奴は見逃す時が有るからワシャ好きじゃないんだが、これじゃないと他の奴は光らないんだもんなぁ)と。
6号機では多くても2スペック位にして下さい。
質問したものです
ご丁寧かつ具体的な説明ありがとうございました
良い物 面白い物
そして
勿論売れる物を作ろうという気持ちはみんな一緒ですよね
どんな評判悪くても
そういう人達の事を思えば
クソ台という言い方はどうかなと思います
打ち手は座らないという選択もできますし
ただクソ台だと思いながらも
売らねばならない
メーカーの営業マンさんと
しぶしぶ買わざる得ないホールさんは
そんな甘い事は言ってられないのかも
しれませんね
何万台も販売する機種は①~④はクリアされていると推測いたしますが
それでもクソ台と判断され、通路になる機種の方が多いです。
使える機種:クソ台=1:9くらいのイメージです。
おそらくですが、①~④はクソ台が生まれる背景とは関係ないと思います。
自信満々で売られているクソ台が圧倒的多数です。
原因はもっと別にあるのではないでしょうか
ここからは推測ですが
そもそもメーカーは長期稼働させようと思っていない。
固定される人気機種が増えると、新台の販売台数は必然的に減ります。島が空きませんから
ただ、全く動かない機種では次機種の販売に影響が出るので、ある程度の期間動きそうなレベルの
ものには仕上げていると思います。
問題なのは、メーカーの想定以上に、打ち手が底の浅さを見抜く期間が早い。
その為に、導入から2週も経たずに見捨てられてしまう。結果クソ台と認定される
①~④の問題をクリアした上で目指すクオリティが、打ち手の求めるクオリティに圧倒的に劣っている
事が、クソ台が生まれる原因のように思います。
1年も経たずにⅡ、Ⅲ、Ⅳと同じタイトルで販売するのはそういう理由なのかな。と
有名シリーズ物の機械はすでに何作目なのか調べないとわからない位まで乱用されて
ここ数年でアニメ版権の機械が沢山出ているのは、とりあえず初動だけでも何とかなればOK
という事なんだと思います。