各都道府県遊協HPの更新頻度について
はじめに
7月に入り豪雨や猛暑のような気候状況に関する話題も増え、それにより営業における集客が左右され場合によっては生活が脅かされもしている業界関係者やユーザーの方も多くいらっしゃる事かと思う。
近年では、毎年のように特に九州・四国・中国・関西圏において河川の増水や道路冠水、土砂崩れなどといった悲惨な報道を見聞きするようになり、東京で職住を営む私としても当該エリアで生活を送っている旧友やブログ読者・Twitterフォロワーの方々の事を思い心を痛めている。
今まさに生活と仕事が不安定な状況に陥っている皆さんにおかれては早期に平穏な毎日が戻って来る事をお祈りすると共に、ぱちんこ業界の発信者である私としては、そのような方々に対して何か息抜きになるようなものを提供したいと改めて思いを巡らすようになっている。
組合として、地域ユーザーに
自然災害の発生時には、各都道府県のホールで構成する方面遊協、各地域における単位組合、また個々の法人・店舗により避難場所や物資の提供、寄付寄贈などといったかたちで地域貢献活動が行われる事も多い。
こういった取り組みの多くは各方面遊協の公式HP上に「社会貢献活動」として記録され公表される場合が多いため、この機会が方面遊協HPの更新のタイミングになり得る。
言い方を変えれば、コンテンツがあるにも関わらず、その時にしっかりと記録する事を怠れば、遊協のHPは放置されがちになる。
地域ユーザーを意識するのであれば方面遊協HPは相応の情報鮮度を維持すべきであると旧ブログ時代に2度ほど記事にして取り上げさせていただいたが、その当時の記事内容を見るとファン感謝祭の開催案内くらいしか更新していないところが多いというように言及しており、今般の新型コロナ禍第1波をまずはどうにかやり過ごした現在、全国の遊協では一体どのようなHP運営状況になっているのかについてこの機会に一通り調べてみようかと思うに至った次第である。
まずは、2020年7月5日現在において存在している各都道府県遊協を一覧形式で記載し、公式HPがあるものについてはリンクを貼り、そして各エリアの組合員店舗がログインして詳細を確認する内輪のものではなく地域ユーザーを意識した対外的な発信(更新)のみを別個にカウントして「2018年/2019年/2020年」の順でスラッシュで区切って記したものが下記の通りである。
<方面遊協公式HP更新状況>
- 札幌方面遊技事業協同組合 4/4/2
- 旭川方面遊技事業協同組合
- 釧路方面遊技業協同組合 4/4/0
- 北見方面遊技業協同組合
- 函館方面遊技業協同組合
- 青森県遊技業協同組合 23/5/0
- 岩手県遊技業協同組合
- 宮城県遊技業協同組合 0/2/3 ※「お知らせ一覧」が表示されないため確認不能
- 秋田県遊技業協同組合 1/1/0
- 山形県遊技業協同組合 24/8/4
- 福島県遊技業協同組合連合会
- 東京都遊技業協同組合 0/0/1 ※都遊連健全化センターとしては更新あり
- 茨城県遊技業協同組合
- 栃木県遊技業協同組合 6/4/3
- 群馬県遊技業協同組合 5/9/4
- 埼玉県遊技業協同組合 130/166/32
- 千葉県遊技業協同組合 16/14/2
- 神奈川県遊技場協同組合 13/15/1 ※「福祉事業協会」HPではより頻度高く更新
- 新潟県遊技業協同組合 0/0/0
- 山梨県遊技業協同組合 0/1/3
- 長野県遊技業協同組合 3/4/1
- 静岡県遊技業協同組合
- 富山県遊技業協同組合 4/6/0
- 石川県遊技業協同組合 1/3/0
- 福井県遊技業協同組合 3/4/6
- 岐阜県遊技業協同組合 0/0/0
- 愛知県遊技業協同組合 3/2/1
- 三重県遊技業協同組合 ?/3/2
- 滋賀県遊技業協同組合 8/6/3
- 京都府遊技業協同組合 10/6/3
- 大阪府遊技業協同組合 3/4/2
- 兵庫県遊技業協同組合 ?/4/3 ※地域交流や社会貢献活動については「はぁ~とふるふぁんど」でより頻度高く更新
- 奈良県遊技業協同組合 12/9/0
- 和歌山県遊技業協同組合 2/1/1 ※社会貢献活動については「和遊協社会福祉事業協力会」と県北部地域「KIZUNAプロジェクト」でより頻度高く更新
- 鳥取県遊技業協同組合
- 島根県遊技業協同組合 ?/1/1
- 岡山県遊技業協同組合 32/25/9
- 広島県遊技業協同組合 ?/4/1 ※「社会貢献事業」ページで各単位組合ごとの活動状況をより頻度高く更新
- 山口県遊技業協同組合 11/11/0
- 徳島県遊技業協同組合
- 香川県遊技業協同組合
- 愛媛県遊技業協同組合 3/3/5
- 高知県遊技業協同組合 8/6/2
- 福岡県遊技業協同組合 2/8/2
- 佐賀県遊技業協同組合
- 長崎県遊技業協同組合 8/8/0
- 熊本県遊技業協同組合
- 大分県遊技業協同組合
- 宮崎県遊技業協同組合 2/1/3
- 鹿児島県遊技業協同組合 17/18/4
- 沖縄県遊技業協同組合 8/16/16
【備考】
①HP上の「お知らせ」「ニュース」「最新記事一覧」「社会貢献活動」などに分類されている記事や画像、資料(PDF、Adobe Flash Player等)、理事長挨拶文の中で更新が確認できた回数をカウントした
②2020年7月5日6時30分時点で集計した
③リンクがない遊協には公式HPが無い
どのような位置付けか
当該遊協に所属している読者の方で、実際の更新頻度とは異なっているというご指摘があればご一報いただきたいが、私も業界人であるのでその立場で一見して更新状況が良く分からなかったという事はユーザーはじめ一般の方が閲覧した際にも同じような印象を持つだろうと判断している。
もちろん、そもそも「地域ユーザーはじめ一般の方が閲覧する事を想定して運営している訳では無い」という場合もあるだろうし、現に釧路方面遊協は「組合員専用サイト」という位置付けである事をTOPページで明言している。
傘下の組合員店舗がそこまで多くなく外部発信については各法人・店舗の方でしっかりとやっていたり、或いは非組合員の方が多いというエリアもあるだろうから、ここでは方面遊協公式HPのある・なしによって良い・悪いという判断はしない。
先に例に挙げた釧路についても、歴史的な経緯として北海道遊技事業協同組合連合会が2015年(平成27年)に解散して以降はあくまでも当該エリアの組合員店舗の事務連絡用として機能するのみで、対外的な発信は元々北遊連の方でやっていたので釧路としてはそのままにしている、という事情もあるかも知れず、東京エリアの私がそれについてどうこう述べる立場ではない。
また、更新頻度が低いからと言って必ずしも悪いか、或いは意味が無いサイトである、などと述べたい訳では無く、例えば山梨県遊協は今年の更新は3回であるがその6月18日付の「お知らせ」において県遊協として営業再開時の方針についてガイドラインを公開して各組合員店舗がどのような対策を講じておりまた来店客に対してどのような自衛策を求めたいのかを分かり易く提示していたり、愛媛県遊協もそこまで更新頻度は高くないが感染拡大防止の為の施策について5月7日、5月27日、6月12日の3度にわたりガイドラインを更新し地域ユーザーにとって分かり易いかたちで提示しているのが見てとれる。
つまり、目下の事情について発信の要点を押さえていれば構わないという見方も成り立り、また頻度の高低の基準値のようなものはそのそも存在しないため、これについても言及しない。
では、わざわざ何にために本稿でこうして話題にしたのかというと、今般のコロナ禍に際して、当該エリアの感染拡大防止対策ガイドラインのようなものすらも提示していない遊協は、では一体どのような状況になれば更新するのか?という疑問が生じたからである。
更新業務にあたり人的な負担も大きいだろうが、せっかく立派なHPがあるのだからweb上に置いているだけではなく、しっかりと更新する事で地域ユーザーから日常的に閲覧してもらってはどうかと思う。
特色がある遊協HP
今回のちょっとした調査にあたり全方面遊協のHPを閲覧した訳だが、その際にいくつか気になったものがあるためこの機会に3つ紹介したい。
まず、山形県遊協であるが、毎月編集している広報誌によって業界ならびに当地で当月にどのような事があったのか要点を把握し易くなっている。
これは号数で判断するとおそらく20数年来継続している取り組みであり、内容も充実しており傘下の組合員にとっては参照資料として非常に有用であるように思う。
次に埼玉県遊協だが、前掲の都道府県別一覧でも頭一つ抜けた頻度で更新されておりおそらく単位組合ごとの地域交流・社会貢献活動の広報については全国で最もしっかりしているように思う。
最後に岐阜県遊協だが、対外的な発信はここ3年ほど一切行われていないが「県遊協50年史」が読み物としてとても面白く、組合員にとっての内部資料としての価値だけでなく、ぱちんこファンにとっても当地の歴史を垣間見るにあたり一読の価値がある。
また、全国の遊協でも異色のマスコットキャラクターである「鵜飼まなか」専用ページがあるが、こちらもHPと同様に更新はほとんどされていないのが残念である。
facebookでの更新は確認できるため、効果的に運用すれば今後どこかで話題になる事もあるのではないか。
まとめ
以上、コロナ禍に際して今回のような調査をした訳だが、個人ブログとはいえサイト運営者の立場から見ると、閲覧しにくい体裁であったり、サイト内リンクがうまく機能していないものがあったり、毎年の更新内容を見るとファン感謝デーの情報しか更新していない場合もかなり多く、非常に勿体なく思われる遊協HPが多かった。
運営にあたる事務局側としてはここに大した労力や費用は掛けられないのかも知れないが、一旦閲覧者を獲得してしまえば効果的な告知ツールにも成り得るため、地域ユーザーに当地のホール営業に対する理解を求めたいと考える場合には相応の鮮度を維持してはどうかと提案させていただき、本稿を締める事にする。
ディスカッション
コメント一覧
業界による社会的貢献アピールに対して、
「パチンコで遊ぶことに対して後ろめたさが減る」ので応援したい気持ちが半分。
「やや後ろめたさがあるからこそ魅力となり面白いので、ノンユーザーにアピールせずに今のままの君でいて」という気持ちが1/4。
「俺らの負けた金で社会貢献か・・・」という黒い負の気持ちが残り1/4。
今回のコロナで「業界の社会貢献」だの「地域貢献」だの「雇用における貢献」だの健全さアピールやら貢献アピールを業界人や業界誌でされる度に、黒い気持ちがムクムクと増加するのが、何とも複雑な気分です(´・ω・)
特にパチンカーなんて釘withコロナを実際に分かりやすく体験しているわけで、「稼働以上に利益を取りたいのは分かるが健全とは・・・」という気持ちが無いと言えば嘘になります。居酒屋で水で3倍くらいに薄まったビールを正規料金で飲まされてる気分。
そこでノンユーザー向けの「綺麗事で出来上がったアピール」を見るたびに、遊技意欲は減りますね。業界イメージのプラスアピールなのに、客の意欲がマイナスになるとはこれ如何に(笑)
なんとも複雑な気分です、本当に。