コロナは企業のリトマス試験紙?

寄稿文

ハイディホー!偽善者チャッキーだす。

ちょっと前のネタで、命を守る為に、休めるパチ屋は休んで欲しいと書いたらば、コンサルのお前は収入が減らないから偽善者でいられるんだとコメられ、笑ってしまった。

ちなみに、とあるお店で休業に際してバイトの休業補償を打診したら、「なんでバイトに補償がいるんだ!? 馬鹿野郎!!」と叱責され契約を解除されたし、他のお店も、この厄災の中で利益が出ないので契約解除し、収入ゼロになった事を記しておく。

金が無くても偽善者だよ。

休業中の悲喜劇

さてさて、このコロナに対する企業の姿勢によって、従業員の戦闘意欲、忠誠心、愛着度、信頼度、期待度が大きく影響される事となった。

この店(企業)は自分達の事を考えてくれるのか、守ってくれるのか、指針を示してくれるのか、頼りになるのか、といった点でシビアに感じ取ったようだ。

企業と従業員を繋ぐものが絆か金か、企業の本音と力量を図るリトマス試験紙の役目をコロナが担ったと言っても過言じゃない。

ネット上では、店舗の徹底的な清掃や整備とか、マスクを配布したとか、駐車場でドライブインシアターをやったとか、屋台村をやったとか、休業補償はおろか学生への学費貸付までやった良心的なお店(企業)の話題が僅かだが挙がっていた。

現場から出た提案なのか、上の発案なのかは分からないが、こうした活動をする事は遊技客の支持には影響しないものの、従業員にとっては頼もしく映った事だろう。

この店で働けて良かった!

この店の為に頑張ろう!

そう思える職場は幸せである。



しかし世の中、そうした店(企業)ばかりでもないようで・・・

以下、連絡くれた方々の証言から。

店を開けるも地獄、閉めるも地獄の中、追い詰められた店舗(企業)の本音と建て前が交錯した。

休業中の過ごし方を(契約解除したにもかかわらず…)訊いてきた複数の店舗には、設備整備など当たり障りのない事の他に、「お客様との繋がりを切らない、切られない工夫、再開の時にお客様をどう迎えるかを流行りのZOOMでも掲示板でも使って、皆で協議したらどないだ」と提示したが、その反応の一部が以下である。



<休業補償の無いA店の場合>

休業補償は出来ない、とオーナーから伝達されたA店は、従業員から、「それなら営業しろ! 休まれたら金が入らない! 家賃も払えない!」 との強い要望があり、結構ギリギリまで営業を続けた。



<休業補償のあったB店の場合>

登録済の会員様に手書きでサンキューレターを出すとか、マスク付きでDM出すとか、なんやかんやアイディアが出たらしい。

こういうのは、店の好感度を上げる事はあっても集客には繋がりにくい。

どちらかと言うと、従業員の声を掬い上げる店という社内向け演出、店の団結感、貢献実感による意欲の維持の意味合いが強いが、そういうテーマを理解して実施するには問題は無い。



<休業補償の無いC店の場合>

呼びかけても「それは社員の仕事っしょ」「金も出てないのに仕事させるの?」と、バイトの参加は無かったそうな。

店長からは、会社の為になるんだから、こんなご時世なんだから一致団結して、と説得したようだが当然反応は無かったようで、人は「金にも(自分の)為にもネタにも」ならない事に関心を持たない、バイトなら猶更だ、学び直せとだけ言っておいた。



<休業補償の無いD店の場合>

ここは、冒頭に書いた、休業補償なんか出せるか馬鹿野郎!と言い放った店だが、営業を再開する時は再雇用するから、という口約束だけでバイトを全員解雇(アホやで)。

いざ営業再開に向けて招集をかけても、バイトの殆どが復帰せず、絶望的な人手不足に陥っている(笑)

特にカウンターを主に担い、ホールでも愛想を振りまいていた女子が全滅。

後述の理由により人員増を見越した他パチンコ店へ移籍した。

目には目を、薄情には薄情を。

あっさり解雇してくれた店に戻る義理も無い。

それがバイトの出した答えというわけだ。

バイトに見限られて逃げられたこの店は、仮に営業を再開しても、当面は、ほぼ社員だけで通し&連勤で乗り切るしかなく、更なるリタイヤ続出は必至。

店長さんからは、どうしたらいいでしょうなんて訊かれたけど、もう契約してないから何もしようがない。

「スカウトしんさい。飲食店とかカラオケ店とか、バイト先から切られて仕事探してる子はようけおるやろ」と助言するのが精いっぱいだ。

実際、他の店では、こうした職にあぶれた子達からの、雇ってくれという電話やメールが結構来てると言うし、後は祈るしかない。

新コロ時代の社員は用心棒

新コロのせいで、従業員の仕事は増えた。

朝の並びの仕切り、営業中の来店者の検温、遊技台の消毒の徹底、メダルや玉の洗浄、県外客確認と排除、体調不良客の発見と排除、そうした業務が重荷となり、新コロ以前よりも多めの人員配置が必要になる。

ただでさえ三密対策で間引き稼動が必須となり、最大粗利の大幅下落が避けられない中で人件費だけは膨らむわけだ。

そして、今最も鬱陶しく頭が痛いのが、3.11の時にもいたが、気狂いクレーマーや自粛馬鹿、正義マン、あたおかYouTuber対策ではなかろうか。

アクセス稼ぎの為にパチンコ屋にやってきて騒ぎ立てるわ来店客に暴言吐くわ、頭おかしい。

固有名詞は避けるが、「自粛」の意味も分からん正義ヅラした低能勘違い糞野郎が来た日にゃあ、バイトじゃ相手にならんし、ストレスで退職してまうで。

こんなご時世に必要な店長~社員の厄介な仕事が、低能勘違い糞野郎から部下を守り、遊技客を守る仕事、いわば店の用心棒だ。

なんか昭和に戻ったような気分になるが、紛れもない事実。

バイト(下手すりゃ社員でも)の離脱を避ける為に、店長以下社員が強がらなきゃいけない時だ。

最後に

新コロは収束の兆しも見えない。

飲食店など接客業が壊滅的打撃を受ける中、行き場を失ったバイト従事者が溢れ、パチンコ屋への就業希望者が増えるかもしれない。

そうした中、雇用側が有利だ、働けるだけ有難いと思えという前時代的アナクロ経営者も出るかもしれない。

一方で、従業員から見限られ、人手不足で業務が捌けない店も出てきている。

募集や教育に追われて雑務もクリアできないようでは運営はままならない。

こう書くと、また偽善者と書かれるだろうが、従業員を守り、従業員に見限られない店作りが、再開後の安定した運営の第一歩になる。

業員の戦闘意欲、忠誠心、愛着、信頼、期待を刺激するのは役職者の役目だ。

従業員にとって、「カネ、タメ、ネタ」になる職場作りが役職者の仕事だ。

従業員を安心とまではいかなくても、不安を軽減するのは役職者の役目だ。

今、新コロでパチンコ業界が、企業が、店が、経営者が、役職者や社員が、バイトが試されている。

では、また次のネタで会いましょう。

偽善者ヤッホー。



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寄稿者紹介

チャッキー氏

<プロフィール>

ホールも含めた、多業種の営業コンサルタント。

ぱちんこ業界を冷静に観察/分析しつつ、基本的には厳しいスタンスで臨む論客。