「文化」としてのパチンコの楽しさは、一体誰が発信するのか?
寄稿文
はじめに
みなさんこんにちは、d時短と申します。
営業再開が出来た地域が徐々に増えていますね。
しかし、コロナ禍の前よりも稼働は低いようで、世間全体の自粛ムードはまだまだ変わらないようです。
なにか起爆剤になるようなものが欲しいところですね。
文化としてのパチンコ・楽しさは誰が発信する?
テレビ番組で某弁護士から脱法ギャンブルだとまで揶揄されたことで、ネットを中心にまた大荒れとなっています。
一連の流れを見ていると、やはり業界の発信力の問題かなとつくづく感じます。
法令関連、特に賞品提供とその買取の問題は、業界外の専門家である木曽崇氏が詳細を述べておられますが、それも本来は、ぱちんこ業界で説明をつけなければならないこと。
私も、Twitterでツイートさせていただきましたが、普段はひっそりと発信し営業していくべきだと思います。
しかし、この業界に攻撃的な発信があったときは、しっかりとそれに対抗できる組織、個人でもいいと思いますが、組合などがこれだけ存在するのですから、声明を出すなどの何かがなければならないように思います。
経済的に大きな社会的存在になっているのですから、業界全体でのCSR的な動きはもはや不可欠となっています。
よく、うちの業界も税金を納めているという論調を見かけますがそんなのは当たり前の話で、もしどこかの業界と比較しているのであれば、それこそ「争いは同じレベルでしか起きない」となります。
恐らくは今までその取組を避けてきて、タブーであることを好み、そこに甘えてきた。
そのツケが回ってきたと考えるべきでしょう。
さて、今回本題としたいのは、「文化としてのパチンコ」です。
バッシングが起こる中で、それに反論する内容として「法的には問題ない」とか「風営法が…」とか前述の法的な部分のものが目立ちますが、そもそも「パチンコってこういうところが楽しい」とか「こんないいところもある」という部分があまり聞こえないように思います。
前述のCSR的な部分で駐車場の貸し出しやマスクの配布などは聞こえてきますが、そもそも「パチンコが楽しい」の部分の発信はほぼ無いというのが残念に思います。
個人的に、この業界の「ライター」と呼ばれる方にもう少し頑張ってほしいように思うのですが、批判を恐れてか、発信も自粛しているのが現状と言えるでしょうね。
真の意味で「業界のライター」というのがいないのが悲しく思います。
さて、パチンコの楽しさを発信するにあたり、必要なこと。
それはここまでの歴史と、各世代により受け取るイメージの違いに留意する必要があるかなと思います。
話は急転しますが、「縁日のサメつり」。
地域的なものもありますが、早い話「くじ引き」で、1回数百円支払いオモチャのサメを釣り、その口の中に入っているくじによって、景品がもらえるというお祭りの遊びとなります。
1等の賞品として、高額なゲーム機やプラモデルなどが当たるようになっているのですが、まあ当たらないのは「ご想像の通り」。
それら当たらないのも含めて夏の風物詩と言えると思うのですが、今の御時世だと、それが100%許される社会になってこなくなっているように思います。
数年前、著名YouTuberによって、祭りのくじを全部引いても当たらない、これは法的におかしいと、Web上で問題提起されたことが話題になりました。
世代にもよると思うのですが、前述の「ご想像の通り」。
子供の頃に、チャレンジして当たりがないことを肌で感じたり、親に教えてもらったり、いわゆる「大人の階段」を登って成長する中で、そんなサメつりの仕組みを想像できるのだと思います。
しかし、核家族化が進み、人との付き合いが変わっていく中で、今の若い世代が「ご想像」出来るかというと、必ずしもそうではない社会に変わっていっているのだと思います。
そんな背景で、あのような動画が生まれていったのかなと感じるわけです。
話は戻って、ぱちんこ業界に当てはめてみると・・・
古くはじゃりン子チエやこち亀、サザエさんやクレヨンしんちゃんにもパチンコが登場していた時代があり、換金に触れた脚本もあったでしょう。
最近ではYouTubeでも90年代のバラエティ番組を見ることが出来ますが、昔のバラエティでもパチンコが度々取り上げられ、釘の話も当時はオープンでした。
梁山泊がとんねるずの番組に出演するなど、今思うと信じられない内容ですが・・・
そんな時代から、現代のパチンコ。
基本的に主要メディアから姿を消しアングラ化が進む中、YouTubeでも基本的にはファン向けであり、ノンユーザー向けの発信が少なくなる中、業界側がここ数年やってきたことは、ファン感謝デーなども新規ユーザーを取りに行くというよりかは既存ファン向けのものでした。
ここ最近の動向から、コアファン向けの施策が業界全体を通じて多かった中で、コロナ禍の状況になった中で、「理解をしてほしい」と言ってもそれはかなり難しいと思います。
コロナ云々以前より、新しくパチンコがしたいと思った方をしっかり受け入れる状況があったでしょうか?
悪友に連れられて覚えるというのが王道パターンである業界の体質から、ほとんど進化していないのが今の業界のように思います。
ファンに対する業界の行動がこれですから、世間一般、特に新しい世代からのぱちんこ業界に対する印象、その受け取り方は昔とは大きく変わっていると考えるべきで、昔ほど認知されていないというのが現実と思います。
認知されていない層にテレビなどのメディアがネガティブな印象の話を与えると、感化されてしまうのは当然の流れになってしまうと思います。
加えて、今の世代の我が業界の受け取り方にも留意する必要があるでしょう。
ちょっと悪いくらいがいい、アングラな感じが良いという考えではなく、健全化の中で魅力を発信する必要性があると思います。
コロナ直前ではありましたが、霜降り明星が日工組の遊タイムの説明動画に出演した内容はとても良かったと思います。
[参考]日工組HP『パチンコが変わる 遊タイムはじまります!』
あのように、今の時代に合わせて対外的に発信できるように業界全体が努めていかなければならないと考えます。
・・・サメつりを始めとした縁日の遊びには組合なんて無いでしょう。
発信もなく、その文化は廃れていった。
しかし、ごく少数でも、そこに一定のファンがいたのは事実だと思います。
パチンコは、数多の組合があり、今どきならTwitterをはじめ様々な発信ができる機会がある。
ならば、それを活かさなければならないと思います。
今すぐ、パチンコの魅力を発信といっても、批判にあうのは百も承知ですが、この一連の騒動が収まって、また何かのタイミングでこの業界が危機にさらされることもあるでしょう。
その時のために、コロナが落ち着いた頃に、普段からの発信力を高め、認知を広げていく。
いわば世間に対するロビー活動と言えるのかもしれませんが、そういったことも、業界全体で取り組むことで、ファンも増やし何かしらの危機を乗り越えられるのだと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
寄稿者紹介
d時短氏

<プロフィール>
楽太郎と日頃から情報交換している、キャリアが長い事情通の業界人。
ご本人より「ツイッター・始めたばかりなので色々教えて下さい。自分からフォローするのは恥ずかしいので、フォローしていただければ、こちらからもフォローさせていただきます」との事。
Twitterアカウントのフォローはこちらから@d_zitan
ディスカッション
コメント一覧
どれだけ魅力を発信しても、
新規の客がいざ打ってみて30分で1万円が無くなる状況では何の説得力も無いと思います。
業界全体の金銭感覚が狂っています。
そういう根幹的な問題をスルーして他で何とかしようとするから結果が伴わないのでは?
貸し玉料金の上限を戦後すぐのレベルまで戻せば良いと思いますよ
普通の経営者なら割が合わんと撤退するでしょうし、
金より愛(笑)という人ならあらゆる低コスト化手段を駆使して残るでしょう
そうして全国に個人経営のこじんまりとした店が点在するだけになるのが
一つの理想形のように私には思えます。
あのハイエナ軍団や並び軍団、連れパチ軍団などなどとにかく雰囲気は悪すぎる。パーカーの一年中ほっかぶり連中は怪しすぎるし、後ろ通った時の目があって無くても肌で感じる睨み付けなどあくまで鉄火場ですからしょうが無いとはいえ、一般人の足を遠ざける場面が多すぎる。マナーが悪過ぎる一般人には当然のように店員が何人かで事にあたるのに、似たようなことしている軍団(普通は目立たないようにしているが)には目をつぶっている場面を見たことがあります。軍団の方が一般人より大事にされていると思われたらおしまいだと思うのですが?
あーだこーだ賢そうに講釈垂れても意味ない
人の欲につけ込んだ業界は絶対無くならないw
30年前、私がパチンコを面白いと思ったのは、羽モノを打った時だった。2.5円交換で3000発の定量制。18歳の浪人生には、十分な刺激きであり、遊びと軽いギャンブル性がうまくバランスされていたと思う。当時は、羽モノだけで何島もあるのが普通で、機種も多く、ワクワク感があった。
今のパチンコ屋にワクワク感は「ない」。そもそも羽モノが「ない」。あるのはデジパチばかり。。。派手な演出なんて必要「ない」。
今のパチンコ屋は、必要ないものばかり「ある」
初めてパチンコを打つなら、羽モノがベストなのに、羽モノ自体が「ない」。。。
これでは新規客は増え「ない」。
今になって組合が要望を出すなどしてますが、早くからやるべきでした。当初からホールからメーカーへの支払いをストップしてもらうなどの要望をメーカーのみならず、各知事、国へ出すべきだったと思います。そもそも規則変更の影響もあり、その恩恵をメーカーは受けている訳ですから。
税金は儲けからしか払えません。従って納税は義務であると同時に納税額の何倍かは儲かっている事になるので、それを社会貢献と主張するのは私も違うと思います。雇用についてもこの業界が無ければ無いで他の職につく訳ですから、その主張も違うと思います。
パチンコは本来技術介入が必要な遊技です。単なる運では無く、技術介入が必要である事で遊技として許されているのです。しかしこれも捻じ曲げているボールが多々有ります。技術介入を禁止し、止め打ち、捻りうち等を禁止し、場合によってはプロとみなし出禁にするとか。何でも都合の良いように扱わないで下さい。パチンコは技術が必要な文化なら、技術介入を守らねばね。勿論、あなたのホールは技術介入OKですよね?
パチ好きを公表する芸人さんはちょいちょいますが、俳優とかスポーツ選手とかなんかかっこよさげな職業の人がパチ打ってるのがわかればイメージが良くなると思うんですよね。 「あっあの人もパチンコやってるんだ、俺もやってみようかなー」みたいに
会社なり組合なりがスポンサーになって パイロットとか弁護士役のキム〇クが休みの日にパチンコするシーンを織り込むとか バラエティ番組に織り込むとか、 CSの専門チャンネルでは新規客は増えないでしょうから一般大衆向けの地上波のTV番組で
あとは自分は学生のときに覚えたので学生さん増やさないといけませんね
学生専用ガバガバ低貸コーナーとかやったら怒られそうですが、食堂あるとこは学割とかしてもいいんじゃないでしょうか?
未熟な学生にアピるなら依存症対策も並行すべきでしょうが、、
依存症対策というよりは、お金の使い方を教える金銭教育が日本は進んでないのでそちらをぱち業界が主導してすすめても面白いかもしれません、金融機関とかがよくやってます。地域ででも全国規模ででもできると思います。